{ソウル=加藤達也}10月7日産経新聞より引用
韓国メディアがさきごろ、海上自衛隊護衛艦の艦載ヘリコプターが先月、韓国の防空識別圏に「無断進入」し竹島上空に接近していたと報じた問題で、日本側に困惑が広がっている。韓国メディアは「無断進入」と断じているが、実際には日本側は事前に通告、韓国軍側も了承していたからだ。KBSが4日夜のニュースの”特ダネ”として報道した内容によると、先月21日に竹島から54キロの水域に接近した護衛艦を発艦した海自のヘリが竹島上空の韓国側防空識別圏に「無断進入」韓国側は戦闘機を出動させたがヘリは竹島付近の上空に5分ほどとどまった後、警告を受け圏外に出た、と報じている。KBSは「他国の防空識別圏に入る場合、事前の許可を受ける必要がある。」とし、日本側の「手続き無視」を問題視した。韓国メディアは一斉にこうした同様の内容を報じている。日韓双方の複数の安全保障筋によると護衛艦はウラジオストック沖での日ロ合同捜索・救難訓練に向かう途中の公海上でヘリ発着訓練を予定していた。数日前に空自の管制官が韓国空軍管制官へ通知し、「問題なし」との回答も得ていた。
そもそも防空識別圏は領空とは異なり、たとえ事前通告なく入ったとしても国際法上の問題はない。防空識別圏は各国が領空の外側に任意に定め、航空機が圏内に入った場合も悪意の進入でないことが確認できれば航行を継続させる。
ところが日本政府筋によると、韓国側は翌22日なって防空識別圏ではなく、「作戦区域に入った」と突然抗議してきたという。
しかし、軍の作戦区域は公図にあるものではなく、「他国の船舶などが知るよしもない」(在韓米軍筋)
日本側は韓国側から抗議を受けた直後、外務、防衛の両省で問題点を検討したが、「言いがかり」と判断し、無視。今回の韓国報道についても「反日なら何でもありの愛国報道の一種」と受け止め、「抗議に値する水準ですらない」(政府筋)と一蹴した。
ヘリは警告を受けた際に、「ここは日本の防空識別圏であり、そちらこそ退去せよ」と回答するべきであった。また、日本の外務省・防衛省も「抗議に値しないかもしれない」のでは無く、日本の「訓練区域に進入するな」と逆抗議するべきだろう。そもそも竹島付近に韓国戦闘機が領空侵犯しているのであるから、自空の戦闘機も向かうべきであろう。