政府の経済財政改革の基本方針(骨太の方針2009)は23日夕の閣議で決定されたが、厚生労働関係議員らの激しい抵抗で、歳出改革のひとつの柱である社会保障費の抑制が撤回された。自民党内にはここにきて、衆院選対策を口実に族議員の言動が目立ってきているが、皮肉にも麻生政権の弱体化や自民党不信を招くことにもなっている。
「族議員の方々はやりたい放題だ」
「骨太の方針09」の策定にかかわった政府関係者は、“党高政低”となっている最近の自民党の情勢にため息をついた。
5月には、経済財政諮問会議で厚生労働省分割とともに幼保一元化の検討を進める話が上がると、幼稚園と保育所のそれぞれの業界に関係する文教族と厚労族が激しく抵抗した。特に文教族は、森喜朗元首相までが押さえ込みに入り、麻生首相が「最初からこだわってない」と発言したことで検討が先送りされた。
官邸筋は「幼保一元化をつぶしたことで、何でもやれると思っているのではないか」という。
厚労族は総務会でも強硬姿勢を通し、「骨太09」の政府原案にあった社会保障費抑制の方針を示した「骨太06」を踏襲するという文言を削除するよう攻め立てた。今回も政府側は、「骨太06」の言葉を残すのと引き換えに、平成22年度予算では「社会保障の自然増はそのまま認める」などとする与謝野馨経済財政担当相の「一筆(いっぴつ)」を取られてしまった。
産経新聞より抜粋
幼保一元化のメリットは経済的な効率にあると言われています。幼稚園の教育に保育所の保育の部分をプラスして一体化させて、施設の統廃合、人員削減、給食室の廃止(給食センター)で経費を抑制できます。
働く女性が増えたため、子供を預けられる時間の長い保育所の定員がオーバーしがちです。また、保育所では児童福祉の観点から施設が作られているので、幼稚園のような教育重視の預け入れは難しかったのですが、幼保園や認定こども園のような施設が出来てきて、幼稚園では難しかった時間外保育、3歳未満の預け入れ、保育所への入園が難しかった条件が緩和されることになります。
デメリットは補助金の問題、教諭と保育士という2つの資格問題、職員数、給食室の廃止などが上げられます。
メリットを見ると、親にとりありがたいことですが、デメリットの補助金の問題で国がどのようなあり方で望むかが問題です。児童福祉は少子高齢化の現状により、重要な問題であり、制度の違いで補助金を短絡的に削減するべきでは無いと思います。国家資格問題では、簡単ではありませんが、教諭と保育士の両方の資格を収得させてゆく事が大切なのではないでしょうか。職員数もいたずらに削減するべきではありません。一元化に伴い、給食室を廃止して給食センターで賄う動きが加速しておりますが、私の個人的な意見としては是非給食室は存続してもらいたいです。細かい事は書きませんが、食育及び食の安全が理由です。
それにしても選挙目当てに、文教族と、厚労族が争っている構図は国民不在の許し難い事です。しつこいようですが、少子高齢化対策は待った無しです。子育ての入口の保育園や幼稚園がスムーズで無いと、子供を増やすのをためらう原因にもなりかねません。議員さん達は省益に拘るより、日本の子供の未来を真剣に考えた言動をとったほうが、将来の自分に益となるのは明白だと思います。