「三・五島」反対アピール 元外交官ら、外相の中止要請拒否 (05/01 08:40) 「三・五島返還」反対の緊急アピールを出した袴田茂樹青山学院教授(右)たち 谷内正太郎政府代表が提唱したとされる北方領土の面積折半返還案「三・五島返還」について、丹波実・元駐ロシア大使、袴田茂樹・青山学院大教授らのグループが三十日、これに反対する緊急アピールを発表した。発表者側は、中曽根弘文外相が事前に数回にわたりアピールを発表しないよう要求してきたことも明らかにした。 東京都内で行われた記者会見で、アピール代表署名者七人のうちの一人、伊藤憲一・財団法人日本国際フォーラム理事長は「中曽根外相は『事を問題化させるのは、国益上いかがなものか。慎重に考えてほしい』と撤回を要請してきたが、断った」と述べた。また袴田氏は同日朝、ニュージーランド訪問中の中曽根外相との電話で、「民間が反対の声を上げないと、ロシアに誤ったメッセージを伝え、政府にとってもまずい」と話し、発表に理解を求めたという。 アピールは「四島返還が対ロ領土交渉の基本的立場」と明記し、返還運動関係者、政治家ら九十一人が署名。麻生太郎首相が今年二月の日ロ首脳会談で「向こうが二島、こちらが四島では進展しない」と発言したことにも触れ、「首相と谷内氏の発言はあまりにも軽率」と批判した。 発表者側はロシアのプーチン首相が来日する十一日、複数の新聞に意見広告として緊急アピールを掲載する方針だ。 (北海道新聞)
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