北海道新聞の社説 靖国神社での真榊の奉納について
靖国問題 首相は持論を忘れたか(4月26日) 「時の政治から無限に遠ざけておく」。それが靖国を論じる際の原点だ-。 麻生太郎首相は外相時代の二〇〇六年に発表した「靖国に弥栄(いやさか)あれ」という論文で、こう強調していた。 持論に背いて、政治的な論議の火種を投じたのはなぜなのか。 首相は靖国神社の春季例大祭に合わせて「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納した。「内閣総理大臣」名で、奉納料五万円は私費で払ったという。 韓国政府は「正しい歴史認識という側面から非常に遺憾」だとし、中国政府も日本政府に「重大な関心と不満」を伝えた。抑制的ながら、ともに批判的な立場を示している。 首相は記者団に「国のために尊い命を投げ出した方々に感謝、敬意を表した」と奉納の理由を述べた。 個人の信条を否定するつもりはない。しかし、首相という国政の責任者の言動であれば、つねに政治性を帯びることは避けられない。 靖国は先の戦争を正当化する歴史観を持ち、A級戦犯を合祀(ごうし)する。中韓両国の反発を招くことは予想されたことだった。 首相は二十九日に訪中し、胡錦濤国家主席らと会談する。北朝鮮のミサイル発射問題をめぐり、六カ国協議の議長国である中国と緊密な連携を確認する場となるはずだ。 その前にわざわざ波風を立てるのは不用意だと言わざるを得ない。 念頭にあったのは安倍晋三元首相の先例ではないか。 小泉純一郎元首相は在任中に靖国参拝を繰り返し、中韓との関係は冷え切った。後を継いだ安倍氏は参拝を明言しない「あいまい戦術」で外交的な配慮を見せる一方、春季例大祭に真榊を奉納した。 麻生首相も参拝を自粛してきたが、これに対しては自民党を支持する保守層の不満が募っていた。近づく衆院選を前に支持層を固め直す思惑があったとの見方もある。 先の論文で自ら戒めた靖国の政治利用と言えまいか。首相は真意を丁寧に説明しなければならない。 指摘しておきたいのは、真榊の奉納も参拝と同様に宗教的行為だということだ。憲法の政教分離原則に反しないか、議論の余地がある。 こうした問題点があるからこそ、首相は論文で靖国神社が非宗教法人となったあと、国立の追悼施設にすることを提案したのだろう。 自民党内では千鳥ケ淵戦没者墓苑を拡充して国立の新たな追悼施設とする構想も検討されてきた。 どちらもたなざらしにされたままで、具体化していない。「国立で無宗教」という基本に立って新施設構想を前進させる。首相はこのことを真剣に考えてはどうか。 北海道新聞社説より
>「時の政治から無限に遠ざけておく」。それが靖国を論じる際の原点だ-
この意味を私なりに解釈すると、英霊を慰霊する場合に、それを政治問題化しようとする日本内外の勢力との争いに英霊を巻き込みたくないとの意味と思う。その意味では、報道機関や中韓が騒がなければ、政治的な論議にならないと言うことだ。
>「内閣総理大臣」名で、奉納料五万円は私費で払ったという。
戦争で亡くなった英霊を時の内閣総理大臣が堂々と慰霊できなくてどうするのだろうか?
>韓国政府は「正しい歴史認識という側面から非常に遺憾」だとし、中国政府も日本政府に「重大な関心と不満」を伝えた。抑制的ながら、ともに批判的な立場を示している。
この奉納は歴史問題や第二次大戦を正当化というような政治的な主張を麻生総理も靖国神社もしていない。靖国神社の歴史的な役割(天皇の命で、国のために戦った霊を慰める)から、所謂A級戦犯を礼拝し、軍国主義を肯定している かのように歪曲して解釈している。日本の慰霊が伝統的に神社で行われてきた、戦前は天皇は神と同格の存在であり、神社は天皇を崇拝する組織であったが、今では、そのような意識は無い。どこの国にも戦没者などを慰霊する組織があるが、日本は伝統的に神社であったというだけで、歴史認識とはなんら関係が無い。それよりも日本の報道機関であれば、中国や韓国のこのような誤解や内政干渉に対し、断固として、反論するべきだろう。別に仏閣や教会でも構わないと私は思う。政教分離をさかんに指摘するが、確かに政治と宗教は分離する必要がある。しかし、内外の靖国参拝を問題視する勢力がなければ、参拝自体が政治的な問題にはならなかったと思う。靖国神社からA級戦犯を分け、国立で無宗教の施設を設置したところで、慰霊という行為は何らかのセレモニーが必要で、神道スタイルで慰霊する事になるのでは無いか。(慰霊を宗教的なスタイルを一切排除している国があれば、教えて欲しいと思う。)別にアーメンでもいいのかもしれないが、何か馴染まない気がするのだ。北海道新聞は首相が靖国を政治利用というが完全なる誤解だろう。自民党の衆議院選前に自民党支持者を固め直すような意図は無い。もう靖国問題で騒ぐのはやめたらどうだろうか。
>靖国は先の戦争を正当化する歴史観を持ち、A級戦犯を合祀(ごうし)する。中韓両国の反発を招くことは予想されたことだった。