取材に行ってきました・・・なんて書くと、どんな関係者?と思われそうですが。
さにあらず。

実は、日本と世界のロケットをテーマにする展示を準備中でして、
その情報収集というわけです。

テンションの上がる言い方をすれば、「取材」
ゲンナリする言い方をすれば、「休日返上」
なわけなので、あえて取材とさせて頂きました。なんて。

ロケット、と言うと、本当は筑波宇宙センターとか、種子島宇宙センターの方が資料は沢山あると思うけど、さすがに遠いので。
そして、先日打ち上げに成功したイプシロンロケットは、宇宙研の流れを汲む機種ですから、何かあるやも・・・という狙いもありました。
まあ、近いっていうのが一番?

行ってみると、春先には休業状態だった食堂がリニューアルオープンしていました。
ちょうど昼時だったからか、結構賑わっていました。
券売機とかディスプレイも綺麗になって、良い感じです。

頼んだのは、醤油ラーメン300円と煮卵80円とおにぎり60円。
この学食の様な価格設定が、JAXA構内食堂最大の武器です。

食堂内には、JAXAの研究者やJAXAと関係のあるであろう学生が、当たり前のように食事をしています。まあ、そりゃ人間ですから食事もします。とはいえ、一般の人と分け隔てないというのは、なんか不思議です。そしてこの不思議な空間は構内食堂限定の独特な味わい。

頼んだ醤油ラーメンのトッピングには、ナルト、チャーシュー、わかめ、もやし、メンマ、長ネギ、ほうれん草まで入っていました。一方のおにぎりも、コンビニで言うジャンボおにぎりに匹敵するかというボリューム、そして圧倒的手作り感。質素ながら血の通った食堂、そんな感じでありました。

さあ、何だか満腹レポートみたいになってしまいましたが、結局、お目当ての情報はいまいち得られませんでした。しかし、いわゆる「さがみはら文庫」という図書コーナーには、"国産ロケットはなぜ落ちるのか"とか"ロケット失敗の条件"なんていう本まで置かれていて、実に寛容だな・・・と思いました。妙に居心地が良いのは寛容さでしょうか。
取材のつもりが、良い気持ちで帰途についたのでありました。
11月7日に、若田宇宙飛行士がロシアのソユーズ宇宙船で、国際宇宙ステーションへ向かい、無事に到着されました。

今回のミッションでは、半年の滞在になりますが、後半では国際宇宙ステーション(ISS)のコマンダー、船長としての任務があります。

日本人宇宙飛行士がISSのコマンダーとして任命されるのはもちろん初めてです。

若田さんと言えば、何と言っても、ロボットアームです。
元々航空機のエンジニアだった経験が活きているのでしょうか。

その技術で、ISSの建設にはおおいに貢献したのです。
任命されるのは当然とは思いますが、喜ばしいことです。

打ち上げ中のコクピットのライブ中継では、若田さんの方にカメラが切り替わった時、肩に日の丸がくっきりと見えて、思わず泣けました。

思えば去年、筑波宇宙センターの特別公開で若田さんの講演を聴きました。
質問タイムでは、客席の後ろの方まで来られて、間近に見て思わず息を呑んだ事を思い出しました。
お話の最後、胸が熱くなる言葉を発せられ、感極まりました。

宇宙飛行士、ロケット、探査機・・・筑波宇宙センター、やっぱりこういう所が好きだな・・・としみじみ思いました。

あれから一年、状況が変わり・・・少しは、近づいたでしょうか。


おっと、思い出に耽ってしまいました。

夢を叶えた若田さんには、お体に気を付けて、頑張ってほしいと思います。


数千億個ある銀河のうちのひとつの銀河にある
数千億個の星の中のひとつの星にある
8つの惑星のうちのひとつの惑星にある
ただひとつの衛星の姿


輪廻転生も知らない
前世があるのかなど知らない
けど、この命が始まった
30億年以上前から


深海の海の底の潮流の変化から
渚の水面にきらめく光の粒から
陸上に上がったばかりの見上げた空から
もしかしたら、遥か上空から


この命は、ずっと見ていた
見ていないはずはない
太陽と同じくらい、いや
それ以上に命を育んだかもしれない星のことを


EOS 7D & EF-S15-85mm IS USM (67mm)
ISO800 F5.6 1sec +GIMP