14:35"
最高に暑い時間帯にオンステージだった。
舞台に立つのはもう何回もあった。
けれど、前奏が始まってからのリーダーの「盛り上がっていくぞーー！！」の掛け声（雄叫び？）に血が沸騰するような興奮を覚え、胸の中に嵐が吹き荒れた。
”あとは、ただ全力で、踊るのみ。”
運動不足で動かない体とか、いつも頑張ってもダメな事とか、日頃裏方に回っている鬱憤とか、全てが真っ白になって踊った。
焼けつく夏空の下、この瞬間の幸せと喜びを、無いセンスの中、出来うる限りにおいて、観客の方々に届けたいと思った。
散る寸前の満開の花の様に、5分間という時間はあまりに短く胸が締め付けられた。
果たして、エンディングでは大きな拍手を貰えた。
皆、笑顔だった。
最高に熱いオンステージだった。
今年の夏祭りもいい思い出だった。