皆様は、道の駅「富士川楽座」にプラネタリウムが常設しているのをご存じだろうか。

しかも、今日10周年のリニューアルオープンにより大平技研の「メガスターⅡB」が導入され、静岡のプラネタリウムで投影恒星数が一番になった事もご存じだろうか。


というわけで、早速行ってきた。


CLOUDNOTE-雲の旋律-

メガスターの特徴は何と言っても恒星数の多さ、そして星が超リアルな質感を持っている事である。

楽座の番組はなんと貴重な大平さんの解説なのでお見逃しなく。親しみのある解説で落ち着ける。


CLOUDNOTE-雲の旋律-


そして、隣のギャラリーには大平さんの歴史が展示されたコーナーがあり、恒星原版やアストロライナーのレプリカやギネス認定書などが展示されていた。恒星原版のプロットを光を透かして見れるようになっているのだが、なんかもうほとんど芸術の域だ。優れた技術は魔法と変わらないという言葉を聞いた事があるが、魔法だけでなく芸術だとも言えそうな美しさだ。

本で知っていたが実際見てみるとやはり凄いパワーをもった人だという事が分かる。見ていると自分もパワーをもらった気がしてきた。


そして今、楽座で開催している科学展示が、これ。


CLOUDNOTE-雲の旋律-

CLOUDNOTE-雲の旋律-


以前日本科学未来館で企画展示していたらしいのだが、味覚の構造、世界の食糧自給率、PETボトルやカップ麺のパッケージの構造など、食に関する色々な情報が集められていた。

食べ合わせの組み合わせも定番のプリン+醤油=うにを始め、何十種類もあってついつい答えをめくってしまう面白さがあった。


CLOUDNOTE-雲の旋律-
(「もしも日本が食糧を輸入できなくなってしまったら?」の展示)


CLOUDNOTE-雲の旋律-

中でもとりわけ驚いたのが、ミドリムシを取り上げた視点だった。

栄養価の高さと、通常より二酸化炭素の多い劣悪環境の方が成長する要素があり、上手に使えばかなりのエコになるというもので、今研究が進めまれているようだ。

売店ではミドリムシクッキーが売られており、記念にお買い上げしてきた。果たして味は・・・?


CLOUDNOTE-雲の旋律-





本日は梅雨明けを劇的にアピールする快晴!夏空に心躍らせたのは、他でもない天体観測。

今夜は絶対に晴れる!と信じ、長らく眠っていた天体望遠鏡を蔵出しして機材チェック。

CLOUDNOTE-雲の旋律-

時々除湿していたのが良かったのか、どこにもカビが生える事なく、一安心。そして、そのタイミングを図ったかのように、

「今夜の観望会、実施します」のメールが。全く良いタイミングで流してくれました。


楽しみにしながら朝霧に着くと、曇り空。

西の空に沈む茜色の月はかろうじて見えていたが、ちょっとがっかりである。

しかしながらも、望遠鏡を組み立てると、アラ不思議。

徐々に雲が切れ始め、満天の星空が!

予報では12時頃から晴れと出ていたが、11時には快晴になり白く煙る天の川が素晴らしく、5等星?6等星?まで見えそうなくらいの解像度で、メンバーからもこんなに見えたのは今年初めてだと感嘆の声が次々に上がっていた。

メガスターの星も綺麗だが、やはり本物には叶わない。

しかも今日は流れ星が沢山流れていて、俺も2つ連続で流れたのを確認できた。メンバーの声を聞くと多分3時間で20個くらいは流れたんじゃないだろうか。ちょっとした流星群並みである。


圧巻は11時半頃、ちょうど富士山の頂上から昇った木星だった。出る瞬間、閃光のように頂上がポッと明るくなり、メンバーの誰もがどよめいた。

木星は他の星に比べても明るいものの、まさか木星の出がこんなに神秘的な出方をするとはほとんど誰も思っていなかったのだ。富士山の頂上からという偶然も素晴らしい。


快晴になり、流星と木星の出という、いや、まさかこんな天体ショーを体験できるとは思わなかった。星も見放題で最後にはどれを見ればいいのか分らなくなって肉眼でひたすら見たり、双眼鏡で見せてもらったり、久し振りの星空を堪能した。


本日はミザール、ベガ、アンタレス、M4、アルビレオ、木星を自分の望遠鏡で、

あれい星雲、リング状星雲、他3つ位の星雲・星団をメンバーの望遠鏡で確認出来た。

木星のシマシマはやはり一本だった。

とりあえず、これだけの星空に晒せば、ED-103Sも目覚めてくれたに違いなかろう?