寒い・・・本当に寒いですね。ちょっと前に初夏のように暖かかったのが嘘のようです。
この寒さは北極振動が原因だと言われています。
最近の異常気象は南方振動(エルニーニョ)と北極振動の極端な活動のためだと言います。夏のように蒸し暑い日はエルニーニョの影響で、真冬のような寒い日は北極振動の影響だというのです。両極端な異常気象は時には大きな災害を引き起こすことがあります。
昨年に書いたと思いますが、赤道近くの海面の気圧が大きく変化して気候に影響するのがエルニーニョ現象ですが、この現象による影響で日本上空に積乱雲が発生して竜巻などの強い突風や地域的な集中豪雨が発生します。昨年は日本各地でエルニーニョによる異常気象が見られ、災害も多発しました。
wikipediaによれば、北極振動(Arctic Oscillation:AO)は、北極と北半球中緯度で気圧が逆の傾向で変動する現象のこと??だそうです。ん?何やら難しいですね。大気振動のひとつで気温や上空のジェット気流にも大きな変化をもたらすそうです・・・。これも分かりにくい・・・。
1988年にデヴィッド・トンプソンとジョン・ウォーレスという方々によって提唱されたものだそうです。彼らは科学者なのでしょうか?調べてみましたが不明でした。
とにかく彼らは北半球の海面気圧の月平均の平年からの偏差を主成分分析して、第一主成分として変動が取り出されることを提唱した・・・うーん、全然わかりません。
どうやら、北極域と日本などの中緯度地域との間の気圧変動のことを北極振動と言うようです。
冬季にはこの北極振動が起こりやすいと言うのですね。逆に南極振動というのもあるそうです。これは南極側南半球の気候変動です。
あ、ここで筑波大学の田中先生の資料 を見つけました。
あ・・・なるほど、前記の2人(トンプソン&ウォーレス)は、ワシントン大学の教授でしたね。書き直せばいいのですが、面倒なのでこのままご勘弁ください。
北極振動は周期的な振動ではなく、北半球環状モード(NAM)とも言われるようですね。振動は北緯約60度を挟んで南北に海面更生気圧場が相関性を持つというものです。
北極振動指数が正の時には北極域で塀圧偏差、中緯度地域で高圧偏差が起こるそうで、この場合にはヨーロッパでは偏西風の影響で暖かく雨が多くなり、日本付近では温和な天候になる。逆に負の場合には気圧場や気温場の符号が反転して極域では高圧偏差、中緯度では低圧偏差が生じるのでヨーロッパでは晴天となり、日本では寒気の流入で寒冷化するというもの・・・。こちらの方がなんとなくわかりやすいですね。
要は北極から影響を受けやすい北半球中緯度の国々では異常気象が起こりやすいというのですね。
でも、専門家というのはなんでわかりにくい文章表現をするんでしょうか?
僕もよくわかっていれば、わかりやすく書けるのですが・・・ね。
過去の北極振動現象は1989、1990、1993、1995、2000、2002、2003、2007、2008・・・の冬季に発生しています。つまり近年では毎年発生していることになります。