全国的に自転車による事故が多発しています。警察庁の発表では交通事故の約20%が自転車が関連するケースだそうです。痛ましい死亡事故も発生しています。


 ご存じの方も多いと思いますが、自転車は道路交通法上では自動車などと同じ「車両」の一つに分類されます。原則としては自転車は車道左端を走るものであり、歩道を走ったり車道の右側を走ってはいけないのです。これに反すると、道路交通法上の罰則は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金/2万円以下の罰金または科料となっています。


 ただし、道路標識などで通行が許可された歩道では自転車も通行することができます。その場合には車道寄りを徐行(走るのではありません)し、歩行者の通行を妨げることのないような速度と走行方法を心がけなければなりません。この場合の罰則は2万円以下の罰金または科料となっています。


 自転車は「車両」扱いですから夜間には前照灯の点灯義務 酒気帯び運転の禁止 二人乗りの禁止 並進の禁止も厳守しなくてはなりません。中でも罰則の重いものが酒気帯び運転で、5年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。当然ですが、携帯電話で通話しながらの走行も違反となります。


 しかし、上記のような罰則はあまり実行されたことがないようです。たまに見せしめのように違反者を取り締まったりしますが、ほんの数えるほどにすぎません。


 僕の住む街の自転車運転マナーの悪さは目に余るものがあります。特に私の最寄り駅である某私鉄駅では東口から西口へのコンコースを乱暴に走り抜ける人間が多いようです。コンコースは駅の内部施設であり“人が集まる場所”であるのですが、道と勘違いしているのか生まれつき頭の構造がおかしいのか全速力で駆け抜けていく輩が多いのには憤慨してしまいます。


 駅前歩道の走行、夜間における前照灯未点灯、携帯電話での通話走行など、老人から子供まで年齢に関係なく守られていません。特に目につくのが前後に赤ちゃんを乗せた若い主婦です。彼女たちは生まれつき育てられ方を間違えられたのでしょう。さらに携帯電話で話しながら物凄いスピードで駆け抜けていくのです。


 この駅前には交番もありますが、駅コンコースの違反駐輪や走行には注意するところを見たことがありませんし、また駅の担当者による注意の呼びかけや走行を禁止する対策も取られていないように思えます。一度だけですが船取線方向から歩道を走ってきた原付自転車がそのままコンコースを西口に走り抜けるのを目撃したことがあります。


 こういったケースは、単にモラルの低さで片付けられるものではありません。日本は・・・いえ、世界は、法律や規則を守らない者たちによって席巻されようとしているようです。不正や暴力がまかり通り、強い者が生き残るのは正しいとばかりに、まさに無知な弱肉強食の世界です。


 それは今の子供たちを見ればわかります。髪の毛を染めたり化粧をしたり、やたらだらしのない恰好をしている子供たち・・・それを許す親や学校のモラルというか意識の低さ・・・。彼らの日常はゲームとしての万引きであり、売春であったり、軽い気持ちの人殺しであったり、滅茶苦茶です。恰好と同様に思考は原始に戻ってしまったのでしょうね。


子供たちばかりではありません。かつては世の中を牽引した老人たちも社会貢献の引退と同時に欲望本能をむき出しにしてつまらない争いごとや殺人事件を起こしたりしています。


もはや年齢に関係なく本能のおもむくままに生きるようになってしまったのです。


 おっと・・・脱線してしまいました。自転車です。


 警察の方々に言いたいのですが、隠れて自動車の取り締まりをして日銭を稼ぐことよりも、もっと件数の多い自転車の違反者を取り締まった方がもっともっと儲かるかもしれませんよ。


 僕はそれに期待しています。