厚生労働省によれば、現在までの新型インフルエンザ感染者の死亡数は184人となっています。まだまだインフルエンザの季節は終わりません。ご自愛ください。既に花粉症の季節に突入していますが、花粉症もインフルエンザ同様の症状が出るので「ただの花粉症だろう」などと軽視せずに心配であれば医療機関の受診をお勧めします。

               

さて、「新型インフルエンザワクチン接種との因果関係あり」との死亡例がありました。


1月29日、厚生労働省は新潟県在住の80歳代の女性が急死した原因が新型インフルエンザワクチン接種による因果関係があると発表しました。これまで新型インフルエンザワクチン接種後の死亡は同27日までに117件確認されていますが、ほとんどが「因果関係なし」か「評価不能」という判定であり、「因果関係あり」は初めてとなります。

                

女性は26日に新型インフルエンザワクチンの接種を受け、副作用が出ないことを確認してから病院をあとにしましたが、約10分後に女性が路上で倒れているのを発見。搬送先の病院で死亡が確認されました。女性には高血圧と心臓弁の働きが弱い持病がありましたが、直接の死因は不明ということです。

                          

主治医はワクチン接種注射による過敏反応「アナフィラキシー・ショック」に併せて突然の不整脈や肺塞栓などが起こった可能性が考えられると説明しているようです。


「備えすぎて憂いあり」


テレビ報道を見ていたら、新型インフルエンザワクチンが有り余っていることにかけて「備えすぎて憂いあり」なんていうキャッチコピーを目にしました。思いのほか感染が沈静化して通常のインフルエンザに同化してきたせいなのか、それともワクチン接種に不安を感じているのか・・・国産ワクチンだけで間に合ってしまったようです。上記の新潟県の80歳代女性のようにワクチン接種したばかりに亡くなったということもあるようですしね。