厚生労働省の報道発表資料一覧 を見たところ、いつの間にか新型インフルエンザ感染者の死亡数が12月3日時点で94人となっています・・・と書いていたら100人を超えてしまいました。感染者は未成年者が80%を占めています。死亡者でも未成年者が多く亡くなっています。
100人目となったのは京都市の74歳男性です。男性は4日に発症、タミフルを服用したのですが、翌日の5日い呼吸器不全で死亡しました。新型インフルのワクチンも接種していたようです。
ここでひとつひとつ紹介しようと思いましたが、あまりにも数が多すぎます。ここでご報告させていただいた11月25日報告の東京都の男性以降の死亡例の概要について報告いたします。
11月25日、群馬県前橋市の80歳代の男性、基礎疾患は高血圧、心疾患、大腸がん手術後、死因は心疾患か?
11月26日、栃木県在住の20歳代の男性、基礎疾患は高度肥満、タミフル投与後帰宅、自室で死亡、死因は不明。新型インフルエンザ感染は確定されているが直接の死因は不明
11月26日、青森県青森市在住の50歳代の女性、基礎疾患なし、市販の風邪薬服用、自室で冷たくなっているのを家族が発見、のち搬送先の病院で死亡確認
11月28日、秋田県大仙市在住の40歳代の男性、基礎疾患不明、市内の病院でタミフル服用、自宅療養していたが容体が悪化し、秋田市の病院へ緊急搬送集中治療が行われるが5日後に死亡、死因は重症のインフルエンザ脳症
11月28日、大阪府門真市在住の3歳の女児、基礎疾患なし、病院でタミフル投与後、意識低下が見られたために府内の病院へ緊急搬送、搬送中に下痢と嘔吐、集中治療するも死亡、死因はインフルエンザによる急性脳症
11月28日、神奈川県横浜市在住の70歳代男性、基礎疾患に慢性閉塞性肺疾患、10月24日に発熱、病院へ入院、簡易検査陽性(1回目)、11月に入って人工呼吸器を装着、ICUで治療、簡易検査陰性(2回目)、ウイルス遺伝子検査は陰性(1回目)、再度ウイルス遺伝子検査陰性(2回目)、11月28日に死亡
11月29日、長崎県在住の40歳代女性、基礎疾患は糖尿病など、呼吸困難の症状により佐賀県内の病院に緊急搬送、心肺停止状態となり、人工呼吸器装着治療、タミフル投与、治療の甲斐なく死亡
11月29日、石川県在住の90歳代の女性、基礎疾患は心不全と慢性腎不全、かかりつけ医師受診、簡易検査でA型陽性、タミフル投与(5日分処方)、4日後に呼吸困難で緊急外来受診、入院、簡易検査でABともに陰性、同日死亡、死因は多臓器不全
11月30日、島根県在住の80歳代の女性、基礎疾患は糖尿病、呼吸困難のため入院、タミフル投与、3日後に肺炎で死亡
11月30日、神奈川県藤沢市に在住の2歳男児、基礎疾患なし、午前2時48分頃、発熱があるために病院受診、タミフル処方され帰宅、午後40.4度の発熱、緊急搬送、病院到着時には心肺停止状態でその後死亡、死後の検査で新型インフルエンザ感染を確認
11月30日、鹿児島県在住の80歳代男性、季節性・新型インフルのワクチン接種済、基礎疾患に間質性肺炎に難治性気胸、7月に基礎疾患治療のため入院、酸素吸入が行われていた、11月26日に発熱、タミフル内服開始、その後気胸悪化、意識レベル低下、4日後に死亡、死因は慢性呼吸不全急性悪化(難治性気胸が原因で新型インフルは関連なし?)
次回に続きます。