僕は中学生だったころにスズメバチに刺されたことがあります。当時の家は林の中にあったのでゲジゲジやらムカデやら大量のアメリカシロヒトリやら大きな蜘蛛やら寒気がする虫の宝庫でした。挙句の果てには大型のドブネズミまでが真昼間から庭のイチジクを齧ったり・・・今考えるとぞっとします(笑)。


そんな生物たちがウロチョロする中で僕はスズメバチに刺されたのです。ある日、僕が風呂からあがって下着を穿くと強烈な痛みが股間を襲いました。倒れそうになりながら下着を脱いで見ると、下着の中には一匹の大きなスズメバチが死んでいました。ここでひとつ疑問があります。僕を刺したのはスズメバチに間違いないのですが、スズメバチは何度刺しても死ぬことがないと言われます。でも、僕を刺したスズメバチは死んでいたのです。


これは僕自身に毒があるからではないでしょうか(笑)。


さて、スズメバチに関しては「2度目に指された場合にはアナフィラキシーショックで死亡する」という情報が多いので、町中でスズメバチを見つけると僕は恐怖に打ち震えてしまいます。そこで今回はスズメバチについて僕自身が勉強してみたいと思います。


スズメバチは、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫のうち、スズメバチ亜科(Vespinae)に属するものの総称です。


体の模様がスズメに似ていることと、大きさがスズメほどもあるということからスズメバチと呼ばれます。英語ではホーネット(hoenet)、またはワスプ(wasp)ラテン語由来のヴェスパ(vespa)、ドイツ語ではヴェスペ(wespe)、スペイン語ではアビスパ(avispa)と呼ばれています。


蜂の中でも大型の種が多く、性格は獰猛です。スズメバチの種類にはオオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチなどがあります。


wikipedia やネット上にあるいくつかの「蜂情報」によれば、ハチ目の特徴と同じで未受精卵はオス蜂に受精卵はメス蜂になります。働き蜂はすべてメス蜂です。オス蜂は生殖のみの役割しかありません。女王蜂はオス蜂との交尾後、精子を体内に溜め、精子を使えばメス蜂に、使わなければオス蜂にとオスメスを産み分けることができるといいますから驚きです。


女王蜂は幼虫時代に食べさせられた餌の配分によって地位が決定されます。


アスズメバチは木の繊維を齧りとって唾液で固めて紙のような素材の巣を作ります。幼虫が孵化して成長するにつれて巣を拡大させます。巣は巨大なものになりますが、巣の外で越冬する女王蜂以外はすべて死に絶えるので巨大な巣は空き家になるのだそうです。


スズメバチは強烈な毒を持つものが多く、毒針、毒嚢、毒腺は、生殖器が変化したものだそうです。ちなみに女王蜂は攻撃性は低く、敵対物を刺すことはほとんどありません。毒の成分は、ヒスタミン、神経毒のセロトニンとアセチルコリン(多量だと呼吸不全や心停止となります)、ペプチド(アナフィラキシーショックの要因のひとつ)、たんぱく質のホスホリバーゼ、プロテアーゼ(アナフィラキシーショックの要因のひとつ)です。スズメバチに刺されるとこれらの物質が皮下組織に拡散して血管を通じ全身を巡ります。免疫系や神経系の情報処理機構をかく乱して痛みとアナフィラキシーショックを引き起こします。


刺されたら、まずは急いで病院に行くことです。


応急措置としては、毒を体外に排出することですが、口で吸って出そうとしてはいけません。口の中に傷があった場合にそこから毒が体内に侵入してしますからです。専門の吸入器を用いることです。また刺された部位を流水で洗うことです。抗ヒスタミン剤やステロイド系抗炎症薬を含む軟膏があれば、それを塗るのもよいそうです。また、タンニンを多く含むお茶で部位を洗うのも効果的だそうです。*尿をかければ良いというのは迷信で、尿にはアンモニア成分がなく、第一にアンモニアは蜂毒には効かないそうです。


夏には餌となる昆虫類がたくさんいるのでスズメバチの被害は少ないのですが、秋口になると昆虫類が減少するために食料確保と、大量のオス蜂に新しい女王蜂を養育しなければらないのとで獰猛性が増すそうです。そのために他の蜂(ミツバチやキイロスズメバチなど)の巣を襲撃して成虫を全滅させ、巣に残った新鮮なさなぎや幼虫を肉団子にして自分の巣に運びます。


スズメバチが人を刺すのは攻撃性を増すこれからの季節です。スズメバチは初めから人を刺すために生きているのではないので、彼らは積極的に人を襲ったりしません。ただし、スズメバチの巣に近づくとイライラしている彼らに刺されてしまうので巣に近づくのは厳禁ですが、困ったことに民家の軒先や空き地に捨てられた廃棄物の中など・・・彼らが巣を作る場所が多様化しているので、思いがけずに刺されてしまうことが多くなっているようです。


とにかく彼らの巣に近づくことは危険です。自治体によってはスズメバチの駆除をしてくれる担当部署があります。彼らを見かけたらとりあえずは最寄りの自治体に相談しましょう。