気象庁は25日の午前6時半ごろ「緊急地震速報」が「関東で強い揺れ」が予測されると報じましたが、結局、震度1以上の揺れを感じた地域はなかったそうです。


この誤報によって東京メトロは地下鉄8路線で走行中の電車を含め最大9分ほど運転を停止しました。私鉄でも一時運転を停止する騒ぎになりました。


さらにNTTドコモでも同時刻に緊急地震速報に連動したサービス(*)によって「千葉東方沖で地震発生。強い揺れに備えてください」というエリアメールがサービス加入者の携帯電話に送られました。


*気象庁が配信する緊急地震速報や、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報を、回線混雑時の影響を受けずに受診することができる無料サービス。被災の可能性があるエリアのみに配信される。


気象庁によると千葉県東方沖を震源とする地震があり、これをシステムが過大評価した可能性があるということです。


困るのは何度もこういったことが起きると緊急地震速報の信憑性が薄くなるということです。特に今回は関東に大きな揺れと誤報し、短時間ではありますが電車が停止する騒ぎになったのです。しかもドコモの加入者の間では結構な騒ぎとなったようです(ちなみに今月11日の駿河湾地震の時は正確に速報されたようです)


最近、気象庁は緊急地震速報システムを強化し精密度を上げたばかりなのに本当に困ったことです。


これから大きな地震が来ると本当に予測されても“地震速報に半信半疑”な人々の意識は大きな隙を作り、結果的には大災害に結びついてしまうかもしれません。