新型インフルエンザワクチンの製造が急ピッチで行われているようですが、生産量がゆきわたらないのでは?とちょっとした騒ぎになっているようです。僕は未知のウイルスである新型インフルエンザに対して大騒ぎすべきだと思っていますが、でも、それは予防に対する意識の高揚であって、実際に効果があるかどうか不明なモノに対する期待とそれに伴う喧噪などではありません。


未知のワクチンは生産段階ですから、まだ接種者がいない状況でしょうね。仮に接種者がいたとしても新型インフルエンザ感染の環境にあるわけでもありませんよね。間違いだったら申し訳ないのですが・・・。


ワクチンがインフルエンザを治療するため、もしくは罹患しないようにするための特効薬なのでしょうか? 僕はワクチンのことに関して何も知りません。


それでは、いつものようにWikipediaを参照して、ワクチンのことを勉強してみます。


ワクチンとはインフルエンザなどの感染症の予防に用いる医薬品のことを言います。


病原体そのものを使用します。毒性をなくしたり弱い病原体を意識的に人の体内に注入することで抗体を作るのです。弱いものとはいえ病原体そのものなのですから人によっては具合が悪くなったりします。


ワクチンの発見者はイギリス人の医学者であるエドワード・ジェンナーで、牛痘に罹患した人が天然痘にかかりにくいことを発見してワクチンを開発したのが始まりです。その後、フランスの細菌学者であるルイ・パスツールが病原体を培養し、これを弱毒化して接種すれば免疫が作られることを理論的に裏付けたのです。


ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンは毒性を弱めた微生物やウイルスを使用するものです。液性免疫だけでなく細胞免疫もできるために、不活化ワクチンより免疫力を得る力が強いといいます。免疫持続時間も長いのですが、生きている病原体を使うので副反応を発症する可能性もあるということです。


生ワクチンには、BCG、経口生ポリオワクチン、麻疹ワクチン、風疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、水痘ワクチン、黄熱ワクチンなどがあります。


不活化ワクチンは、化学処理などで死んだ病原体を使用するものです。生ワクチンより副反応を発症する可能性が低いですが、液性免疫しか獲得できないために免疫持続時間が短いのが欠点です。


不活化ワクチンには、インフルエンザウイルスワクチン、Hibワクチン、狂犬病ワクチン、コレラワクチン、日本脳炎ワクチン、百日咳ワクチンなどがあります。


インフルエンザワクチンは1971年以前に使用されていた全粒子ワクチンによる副反応(死亡または脳に重篤な障害を残す)の危険性が高かったことと、100%の発症を抑えることができなかったために接種は避けるべきだという意見も現在でも根強くあるそうです。


高齢者や慢性疾患を持つ人がインフルエンザに罹患した場合、肺炎等の重篤な合併症や死亡などに至ることがあり、インフルエンザワクチンは、これを抑える効果があることが認められているのでWHOだけでなく世界各国が積極的にワクチン接種を薦めているのです。


日本では、他国に見られない厳密な接種間隔の順守法則があります。原則として同日に複数のワクチンを接種しないこと、生ワクチン接種後には4週間以上間隔をあけ、不活化ワクチン接種の後は1週間以上間隔をあけることなどが実施されているようです。


いずれにせよ、インフルエンザ抗体を作り、インフルエンザにかかりにくいようにするワクチンが時と場合によっては・・・あるいは運が悪い時には、人の「生命を奪ったり重い後遺症を残す」ものとなることを忘れてはいけません。


新型インフルエンザの特効薬は、まずは感染が拡大しないように、ひとりひとりが予防の意識を高めることと、感染した場合に外部にウイルスをばらまかないように気をつけることです。


今のうちにマスクを用意し、最悪な場合には、外出できなくなったことを考えて備蓄食料や水の確保、会社や顧客と電話やメールで連絡が取れるように、社員の自宅ではインターネット接続が可能なパソコンを用意したりすることの方が重要でしょう。さらにセキュリティの問題があるので、それなりのシステム変更も必要になるでしょうね。


本格的な新型インフルエンザ感染の季節は、もう目の前に迫っていますよ。