今回の駿河湾地震について新聞社などは社説で「ライフラインの脆弱性と原子力発電所の危険性」を挙げられています。


中部電力のサイトには「11日6時現在の被害状況」 が掲載されています。詳細は左の「」の文字をクリックして中部電力のリリース一覧を参照してください。


地震発生当初のリリース内容の概要は、電力減少重要は、約20万キロワット。11日6時現在の停電地域は静岡県掛川市、静岡市葵区、同駿河区、島田市。停電戸数に関しては記載がありません。


発電所の被害状況は浜岡原子力発電所は調査中として1号機、2号機が運転終了、4号機、5号機が自動停止、3号機については調査中で、「放射能の影響はなし」とあります。


火力発電所では、火力発電設備には被害なしとしていますが、水力発電設備、送電設備、変電設備、その他設備については“調査中”とあります。


対策本部設置状況は、本店11日午前5時7分(発生と同時?)、原子力発電設備がある浜岡は同日同5時31分、静岡支店は同日同6時となっています。


対策本部の立ち上げが早いのは企業として中部電力としての事業継続計画に合わせて行動しているからだと思います。ライフラインを左右する企業であるからこそ当然と言えます。それでも電力の完全復旧は午後12時となっています。


同社のリリースによれば、時系列で地震発生直後には約9500戸の停電だったのが7時半には2700戸の停電、8時20分には2200戸、9時20分には100戸、10時20分には50戸、11時には20戸、午後12時には完全復旧となっています。


しかし電力供給だけでなく、やはり原子力発電所が不安です。しかも東海地震が想定される地域に建てられているのです。2007年に発生した新潟中越沖地震の柏崎刈羽原子力発電所の放射性物質漏れという不始末という前例を皆さんは御記憶でしょうね。


地震大国である我が国で、万が一の事態を考えた場合、やはり原子力発電所の放射能は怖いですね。


今回、意外だったのが東名高速の崩落事故です。ほとんどの住居に倒壊などの被害がないのに頑丈なはずの高速道路がいとも簡単に崩落してしまったのです。


高速道路崩落現場は、もともと“谷”であった土地を埋め立てた上に無理やりに高速道路を作ったようです。しつこいようですが地震大国であるはずの日本で原子力発電所や脆弱な高速道路を作るという神経が疑われますね。