ここ数日間は暑い日が続いています。まさに猛暑と言っても過言ではないほどです。それなのに猛暑時でも凍死するという推理小説じみた事故が北海道で発生しました。といっても気温が低い高山の上での事故ですからそれほど不思議ではありませんがね。


今回の事故は、北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)で登山中に高齢者による二つのパーティーが遭難した事故のことです。パーティーは旅行業者の企画による登山ツアーの方々でした。


北海道警察と自衛隊の救助隊は16日の深夜から17日にかけて両山中を捜索して、トムラウシ山ではパーティー18人のうち男女13人を発見、ヘリコプターで収容したのですが、このうち8人の方たちが死亡しました。


それ以外の5人の方々は同日の朝までに自力で下山しました。


また、美瑛岳のパーティー6人も発見されましたが、女性1人が死亡しました。


さらに、両パーティーとは別に単独でトムラウシ山を登山していた男性1人の遺体も発見され、大雪山系を巡る遭難事故の死亡者は夏山としては異例の10人に上る大惨事となりました。


死因はいずれも高地での気温の低さに合わせて暴風雨などによって低体温症からの凍死であるとみられています。


北海道警察は、このツアーを企画した旅行業者を業務上過失致死容疑で捜査しています。


低体温症というのは恒温動物(周囲の気温に左右されずに一定の体温を保っていられる動物です。この場合はもちろん人間です)が慣例状態におかれたときの総称だそうです。おなじみwikipedia を参照しました。低体温症からの死を「凍死」と呼びます。


症状によって対処方法が異なりますが、ゆっくりと体を温めていくことが肝心なようです。慌てて急激に体を温めると心臓に負担がかかってショック状態に陥ることがあるそうです。アルコールも体は温まるものの眠気を誘ってしまうので事態を悪化させる可能性があるので避けるべきだそうです。


温かい飲み物はいいのですが、意識がはっきりしていないと飲み物で呼吸ができなくなって溺死してしまう可能性もあるので注意が必要です。


ニュースではツアー業者だけが悪く言われていますが、登山ブームに乗って、自分たちが高齢者だということも考えずに行動してしまったのもどうかと思います。それに参加者がばらばらになって下山しているのも腑に落ちません。俄か登山家ではなく、登山の専門家を同行させなかったのは業者の責任ですが、いつだって自然をなめてかかってはいけません。