新型インフルエンザワクチンは当初の計画を大きく下回り、144万人~1700万人分しか生産できない模様です。


さて、日本テレビのニュースを見ていたら大阪で“タミフルが効かない新型インフルエンザ”が見つかったという内容でした。タミフルが効かなかった新型インフルエンザとしてはデンマークの事例に次いで2例目となるそうですが・・・。


この患者さん・・・女性なのですが、その発症までの経緯を見てみましょう。


17日:まず今回の感染女性の家族が新型インフルエンザと判明

18日:女性も予防的に同時にタミフルを服用

19日:この女性が新型インフルエンザと診断される

20日:リレンザ服用で回復する


なぜタミフルが効かなかったのか? 番組に出演した専門家の方は、「タミフルは基本的に朝夕5日間服用しなくてはならないのですが、快方に向かうと患者さんは途中で服用しないことがある」そうで、もしかするとこの患者さんも・・・ということも考えられるのだそうです。油断は禁物ということですね。


完全にウイルスがなくなるまでタミフルを飲み続けなければ結果的に効果がないということになるので、皆さんも心しておきましょう。


実は、通常の季節性インフルエンザでも、昨年インフルエンザ患者の45%が罹患した「Aソ連型」は、タミフルが効きにくいウイルスのようです。これを「タミフル耐性ウイルス」と表現するのだそうです。


いずれにしてもタミフルやリレンザだけでは心もとない感があります。新型(豚)インフルエンザも耐性度が増すのは時間の問題です。相手は変異しながら人間に襲いかかってくるのです。ところが肝心の人間はといえば薬品に頼りきりで生物としての抵抗力や免疫力は弱くなっていくばかり・・・です。