国立感染症研究所「感染症情報センター」様 にもリンクを貼らせていただきました。


WHOは11日(日本時間では12日の未明)、に新型インフルエンザの警戒度を世界的大流行(パンデミック)を意味する「フェーズ6」へ引き上げると発表しました。インフルエンザのパンデミックは、1968年に世界で約100万人が死亡した香港風邪以来の41年ぶりとなります。


WHOによれば、2009年新型インフルエンザ の感染者は世界で2万7737人、死者は141人にのぼっていることから、今後の感染拡大を避けることができないとしてフェーズ6への引き上げを決定したのだそうです。


パンデミックといっても2009年新型インフルエンザ感染者は軽症者が多く、またウイルスは大きく変異していないため国境封鎖や貿易制限はしないように呼びかけています。


またWHOの担当者はパンデミックの終焉までに3~4年はかかるだろうと述べています。


今後は、これまで感染した患者の行動を聞き取って、感染拡大の要因と経路を調査して、秋からのインフルエンザの季節に備える必要があると思います。要因と経路がわかれば、事前に感染防止の手段を講じることができるからです。


「2009年新型インフルエンザは従来のインフルエンザより軽い」と軽視している方々が多いようですが、感染力が強いために感染数が増えれば個々の免疫力によっては重篤者も増えることは間違いないのです。


しかも現時点でメキシコやアメリカでは“死者も発生している”のです。「大げさに騒ぐな」と笑うのは感染が沈静化してからにしましょう。少しでも生命にかかわる病であれば、その元を断つために大げさに騒ぐのも有効であると思います。つまり・・・予行演習にもなるのです。


予期せずしていきなり起きる天災は事後の対策を考えるしかありませんが、病は事前の対策が打てるのです。2009年新型インフルエンザを軽視したような意見はこの際、無視して、感染防止対策を打つべきです。「若い方々の感染者が多い」のには何か理由があるはずです。2009年新型インフルエンザはA型(H1N1亜型)であり、多くの死者を出したスペイン風邪 を経験した年齢層には免疫ができているとも言われていますが、まだ確かではありません。こういった風評を真に受けてはいけません。油断は禁物です。


2009年新型インフルエンザは、まだ謎が多い病です。よく考えれば最初に発生したメキシコにおいても何の発表も報告もないのです。わかっているのは若年層の感染者が多かった・・・ということだけです。メキシコでの感染死亡者の具体的な情報もないのです。しかし若年層の感染者が多いというのですから若い方々が亡くなっているのでしょう。日本でも中高生の感染が目立ちましたが、この病を軽視すると死亡者も発生するのです。


お子さんをお持ちのご家族は十分な注意が必要です。感染が本格化すると再度マスク不足に突入しますので、見かけたら購入した方がいいですよ。サージカルマスクだけでなく本格的なN95(微粒子95%除去)マスク も購入しておいたほうがいいでしょう。ただし、悪質な業者による高価なマスク販売には手を出さないでください。信頼できる業者さんから購入するようにしてください。


ちなみにN95より防御力が高いN99(微粒子99%除去)、N100(微粒子99.97%除去)マスクもあります。微粒子除去率が高くなるほどデザインはごつくなりますが・・・。


とにかく、フェーズ6に入ったのですから、WHOだけでなく日本政府や専門家は、早期に感染経路を特定とウイルスの特性を解明して感染防止、さらに感染後の対処など・・・対策に当たるべきです。


もっと怖いのは2009年新型インフルエンザと同じA型インフルエンザの「H5N1型高病原性(北アメリカ型の低病原性H5N1もあります)トリインフルエンザ」 です。しばらくなりをひそめていますが、2種一度に発生するということも考えられるのです。


とにかく注意が必要です。大げさな感染防止対策をして人に笑われても構いません。あなたの大事なご家族、企業であれば、事業継続のためにも社員さんを守りましょう。


追記:国民生活センターさんのサイトには全国自治体の新型インフルエンザに関する情報を集めて掲載しています。大変参考になりますよ。