前回、北朝鮮の核実験による人工地震が感知されたお話をしたついでに気象庁の「緊急地震速報」について僕自身が少し勉強してみます。
地震には地震波というものがあります。その地震波には発生初期の小さな揺れであるP波(Primary Wave)と、その後に大きな揺れを起こすS波(Secondary Wave)の2種類で構成されています。P波は秒速7kmで伝わります。S波は秒速4kmで伝わります。P波の方が早いのです。
緊急地震速報は、地震波の特徴と地震計とをうまく連動させたものです。
日本全国には地震計がいくつも設置されています。伝達時間の早いP波を各地に設置する地震計が感知。地震計からの情報を瞬間的に集約して、大きな揺れを起こすS波が来る前に地震が起こるであろう地域に事前通報するのです。2007年の10月から一般に向けたサービスも始まっています。
ただし、地震発生が至近な場合や直下型地震であればP波とS波の到達時間の差がないので地震速報はあまり役に立ちません。また現時点では誤報も起きているので、今後の精度向上に課題は残されています。
ちなみに前回の北朝鮮の核実験による地下爆発の振動による揺れもP波とS波の伝達差がなかったために人工的な揺れ・・・地下における核実験ではないかということが疑われたわけです。