共通テストが終わった。
浪人生の長男は1年がんばって来たけど
英語でやってしまったらしい。
1日目に終わってから寮について電話をしてきた。
2日間、受験会場には予備校の寮から向かったので
メンタル部分がどうなのか
顔を見なかった。
大人になりたくて、もがいている長男。
大事な共通テストも、自分で全て抱えて
会場に向かった。
得意な政治経済からだったけど
いつも以上に解けなかったらしい。
そのままの調子を引きずって
英語の時間配分をミスってしまい
最後はかなり焦ってしまい
想像以上に点数を落としてしまったそうだ。
「おれ・・英語でやらかした・・・」
夜になって電話が来て、それまで全然心配していなかったのに
急激に胸が痛くなった。
夜も、寝れなかった。
次の日も自分で会場に向かう長男の顔は見れない。
電話の落ち込んだ声に
「明日がんばれ!」と言うしかなかった。
夜からの雨が雪に変わり寒い中だっただろう。
予備校生活は落ち込みやすいから
冬のコートを明るい色にしたいと
目立つ色のダウンを普段着ていた。
温かいダウンだけど、あの色は目立つなと気にしていた。
現役生の中の、浪人は私服。
昨年のセンターの時
「浪人生って私服だから目立つよ。
俺、浪人なったら私服なのかと思ったら不安になったよ」
と、言っていたけど
まんまと浪人生となり
目立つ私服で会場に行く。
でも、「ところであのダウン着ていったの?」と聞いたら
「まさか!あの色は目立ちすぎる。
ユニクロのライトダウン着て行った」
とのこと・・・
え・・・。極寒の中にあの薄いダウンですか・・・。
そして、足元はスニーカーだったそうだ。
あぁ・・・
男子の服装の準備の悪さよ・・・。
男子って、真冬にコート着ないで制服だけの子もいるけど
あれって、ぜったい服装のやりくりが出来ないんじゃないかって思う。
それをお母さんがお世話する男の子の場合は
コートも足元もちゃんと出来るのかな。
次男は家から高校に行くので
コートやブーツや手袋を
私に言われて必要だって気が付くし。
言われないと、「めちゃ寒くて疲れた・・・」
って言いながら、冬場は帰ってきて
やっと必要と気が付く。
男の子は季節の見通しが甘い。うちだけか?
寒い中、薄着で会場に行き
コロナ換気で窓を開けていただろうから
寒かっただろうな・・・。
1日目の落ち込みぶりが気になって気になって
夫と二人、夜どよ~んとしていた。
そして、2日目。
帰り道に電話をしてきた。
「今までにないぐらい、数学が冴えていたよ!」
と声が少し弾んでいた。
よかった・・・。
「でも、英語の分はかなりやばいから
たぶん、俺地元の国公立は無理かもしれない。
自己採点してからになるけど、そう思う」
あぁ・・・
県外志向だったのが、本番が近くなるにつれて
地元に居たいと思うようになったみたいだけど
地元は私立は出願していないから
国公立がダメなら、県外の国公立か私立か。
それでも、昨年のような結果にならないなら
とにかく、大学生になってほしい。
「一旦、家に帰りたいんだけどいいかな?」
と、寮に帰らずに自宅に帰りたいとのこと。
そんなこともちろんいいよ。
寮と自宅は時間が倍違うけど
テストが終わると家に帰りたいのは普通だよ。
そして、自宅に一旦帰宅。
ワンコとじゃれて、笑顔だった。
夫が帰ってきて、気晴らしに外食に連れて行った。
そして、そのまま寮に帰っていった。
10時過ぎになり。
長男から電話が来た。
ものすごく、どっきりした。
胸が痛くなった。
「自己採点した
・・・・おれ、地元無理だなぁ」
そうか・・・
でも、最初から県外志向だったんだし
行きたいとこがんばれ!
「行きたいとこより、行けるとこになるけど
まぁ、やはり国公立はAの大学にすると思う。」
そうか・・・
遠いな。
でも、今から変えるのもな。
「でも、そこも共通テストでは真ん中ぐらい。
だから私立になるかもしれない」
いいよいいよ。私立だっていいよ。
と思っているけど
長男は・・・
「ごめん。おれバカで」
と言った・・・。
大学受験は残酷だ。
勉強以外の能力なんて計り知れないし
誰だって、自分らしい良さはあるのに
大学が上位に入れるのだって
それだけじゃないこともあるのに
受験生のおちこぼれを叩きのめす。
勉強ではそうでも
長男には感性と言ういいものがあるのにな。
試練多いなぁとつくづく思う。
特に受験との相性がよくない。
大学に行くことで人生がすべてバラ色ということもないし
行きたい大学に進んでいればすべていいと言うわけでもないけど
でも、行きたい大学に行けたら
かなりの成功体験になる。
「おれってさ。成功体験ないんだよね。
高校受験も、公立ダメだったし。
部活も部長なのに大会成績良くなかったし
おまけに、小学校の時は大けがして水泳できなくなったし・・・」
次々に口に出す、長男の心の傷。
本当になんでなんだろうね。
それに、好きな女の子に告白して玉砕もしているし・・・
あぁ。長男の成功体験は??
写真コンテストで何度も賞をもらったよね?
東京の会場に表彰式にも行ったよね?
「でも、あれは小さい賞だし」
うちのワンコの写真がペット雑誌の表紙に選ばれたよね?
すごくない??
「あぁそれは俺もすごいと思ったけど」
今まで、落ち込む時期に色々励ましをしてきたけど
それでも、本当に欲しいのは『合格』なんだろうな。
苦しい、苦しい受験。浪人生活。
コロナ禍の中で、いったいどれぐらいの受験生が
落ち込む自分にムチを打ち、前を向こうと歯を食いしばったか。
いとこはみんな志望校に合格している。
そんな中、自分はなんなんだと。
そう思う長男の気持ちも痛いほどわかる。
ぶっちゃけ
大学受験以外の成功体験あるといいな。
なんて思うけど
19歳の冬。まだまだ極寒の中。
わが子を思うと胸が痛い。
親も試練だ・・・。
でも、それでも長男は寮で
2次試験と、私立受験に向けて
前を向いているのだろう。
親は願うしかないのだ。