母の姉から連絡が来た。

銀行に行っている途中に不在着信。

 

たぶん、父の病状の確認だろうな~と思ったので

ちょっと時間に余裕が出来てから連絡を返す。

 

母の姉は、母の地元に夫婦で住んでいる。

義両親のいる家に嫁いで娘二人を育てて

娘は東京に進学して結婚してそのまま東京在住。

 

義両親も亡くなり、夫と二人暮らし。

母は4人の姉と3人の兄がいる

8人兄弟の一番末っ子。

 

一番上の姉が認知症になって子供がいなかったので

その姉を引き取って、母は兄弟仲が悪化した。

 

姉二人と、兄二人は亡くなり

母には認知症の姉と

地元に住んでいる兄と、姉がいる。

 

その地元の姉と、認知症の姉の引き取りと財産を巡って

散々もめた。

 

認知症の姉の持っていた財産とご主人の遺族年金。

それで、子供がいないとしても自分の財産で

老後は施設に入ればよかったのに

その準備をしないまま認知症になり

生活が困難になり、見かねた母が駆けつけて

とにかく引き取った。

 

栄養状態が悪く、ボロボロになっていて

そのままなら孤独死していただろうけど

母が自宅に引き取ったのもあり

とても体調が改善して

95歳になった今も、施設で元気に暮らしているそうだ。

 

母は亡くなったのに・・・。

おばちゃんを引き取って、兄弟仲が悪くなり

さんざん辛い思いをして

そして病気になり

最後まで兄弟に会いたがらないまま亡くなった。

認知症の姉は何にも知らない。

今日もご飯を沢山食べて幸せそうにしているんだろうな。

 

母が亡くなり、結局仲たがいした姉が

母の代わりに認知症の姉の身元引受人となった。

母が財産を独り占めするのかと思って

「みんなのお金なんだよ!!」と責め立てたそうだが

望んだとおりに、身元引受人になったような・・・

 

でも、認知症の姉の財産は

父は成年後見人になっていて

それを大腸がんになったのをきっかけに

私が早急に、司法書士に代理を依頼して

父から財産管理を手放させた。

 

母の姉と、父は

認知症の姉の財産の管理の関係で

連絡を取り合わないといけなかったのを

父はとてもストレスに感じていて

手放すことが出来たけど

それでもいまだに、恨みつらみの言葉を吐く。

 

でも、私はどっちもどっちだと思う。

母はやはり、財産があったから早急に引き取りを決めたのだし

大変だったのは、自宅に住まわせた1年半。

その後は施設に入れて

時々会いに行って、洗濯物を預かって

洗って干してそれを届けたいたのだけど

それも母が病気になると出来なくなったのだから

実質、4~5年の世話だった。

 

母の闘病が6年だったから

それよりも短い関りだったのだし

父の言う「大変だった!」のは

心情的に、話を盛っているとしか思えない。

 

母の兄弟ケンカに、父が加担して

一緒になって、いやそれ以上に悪口を言いまくり

大概聞き飽きた。

 

その母の姉に、父が大腸がんになり

成年後見人が出来なくなるむねをつたえ

やっと、切り話しできるようにした。

 

でも、私と母の姉にはわだかまりもないし

連絡が来ても嫌な気持ちもない。

 

そりゃそうだと思える。

義両親と同居した経験のある母の姉は

私も気持ちがわかるので

私が義母の認知症にも対応していることを話すと

「大変だね・・・」と言っていた。

 

母の姉は、80代の夫婦二人暮らし。

その夫が入院しているそうだ。

腸疾患で何度も入退院を繰り返しているそうで

父の大腸がんの経過も気になっていたようだ。

 

今はだいぶ回復しているけど

抗がん剤を飲むことになったことや

自宅でヘルパーを頼んで生活できていると話すと

そうなんだねと、情報を確認して納得していた。

 

親戚と言うのは不思議なもんで

全くの赤の他人にはならないもんだな。

 

お母さんが早くに亡くなってしまったことを

「さみしいよ・・・」と言っていた。

 

認知症の姉の件がなかったら

仲が悪いわけじゃなかった姉妹なのに

母は最期まで姉を憎んでいた。

 

憎むはずじゃなかったのに憎むことになった。

それは一人暮らしで子供がいないのに

自分の老後を準備もせず

認知症になってしまった姉に情をかけてしまったから。

 

自分の生活をなげうってでも人に尽くす性格の母に

私は本当に苦労した。

子供のころからそうだった。

他人のことばかりに目を向ける。

 

自分の子供が大事な時期なのに

家庭がごちゃごちゃするのに

母は他人の事に誠心誠意尽くす。

 

他人から見たら、「とても愛情深いひと」

「どれだけ彼女が素晴らしかったか」

 

そんな話を母が亡くなっても沢山聞いた。

でも、

もっと主婦なら家庭や子供に目を向けるべきじゃないの??と

ずっと思っていた。

 

そして、認知症の姉の事で

自分と同じように情をかけない兄や姉を

なんて冷たい人間だ!と思っていた。

 

母のように、たとえ兄弟でも

自宅に認知症の人を引き入れることをしなかったのは

当たり前だと思うけど。

本人に施設に入るだけの財産があるのに

なぜわざわざ自宅に引き取る??

 

母の行動は母の自己満足なんだよと

みんな思っていたけど

母自身と、父はそうじゃないと言い続けた。

 

人にかけた『情』で

母はつぶれていった。

 

家族も巻き込まれた。

私は母の、認知症の姉にはなんの情もない。

なぜ、もっと自分の老後を準備しなかったのかと

怒りさえ感じた。

 

どれだけお金があっても幸せとは限らないというけど

認知症の本人は幸せなのだ。

だって、とても元気にご飯を食べて

「私は100まで生きるんだ!」と言っているそうだから。

 

もう、100まで生きる頃には

兄弟は、身元引受人にはならないと思うよ。

みんな80過ぎて、自分の事に精一杯。

 

あなたにとても情をかけた可愛い妹は

あなたのことで沢山苦労して、兄弟と断絶して

ひとりぼっちで亡くなっていったんだよ。

 

死んじゃったんだよ!!お母さんは!!

 

老後の事ちゃんと考えていたら

こんなことにならなかった。

私たち家族は、どれだけあなたのことで

嫌な思いにさせられたか。

 

しかし、そんなことを言っても何にもわかんないんだからね。

だって、認知症なんだもん。

 

認知症は本人が一番幸せなんじゃないかな~~

何にもわかんなくなっていくんだから。

 

義母の事は、身近なんだから

責任をもって関わっていく。

もう18年も同居しているんだし。

 

みんなどんな形で生きていくのか死んでいくのか。

自分の事を見てくれる人は誰なのか。

 

自分を思ってくれる人がそばにいるって

本当に幸せなんだと思う。

 

沢山お金があるとか、仕事で成功するとか

友達がたくさんいるとか

幸せは色々あるけど

 

自分が弱りゆくときに

本当に自分を思ってくれる人がいるということ。

その時に、その人の幸せって見えるのかな~~

 

母の姉は母にはきつかったかもしれないけど

私から見たら、とてもまともな人だ。