お母さんが施設に移動して2日目。
病院ではベッドの上に寝かせられたまま、
車椅子に移動することもなく
一カ月すぎたら、
足の関節が固くなり、
施設の介護士さんが迎えに来た時に
車椅子に久しぶりに移動したら
介護士さんは「かなり固まっている…」
と、苦い顔をしていた。
「立ち上がりはかなり難しいと思います…」
お母さんの足は筋肉がごっそり落ちて、
変形していて、素人目にも立てないのが
分かる…
病院は寝たきり老人養成所だな…
もう、その人の人生は関係ないんだな…
介護施設に移り、生活が始まったけど、
お母さんは、家に帰りたいと何度もお父さんに言って、困らせた。
自分の人生を切り開いて来たはずなのに、
人生を終わらせる事さえも出来ず、
自分の境遇を突きつけられて
悲しむ暇もないほど、
日々が過ぎる。
でも、施設に移動してからは泣いていない。
私の前で、
どうせ死ぬかないんでしょう…と
泣いてばかりいた病院とは違い、
周りの景色が目覚ましく動く施設。
お父さんは相変わらず、
1日3食通うらしい。
夫婦と言うのは不思議です。