「最後に、二つずつ種を植えましょう。」という先生の言葉を背中で受け止めながら、砂利と土を入れて自ら作ったポットを抱え込み、二つ指で穴を開け、丁寧に種を置いた。そっと土を被せた。

 毎日沢山水をやった。一列に並べたクラスメイトの数だけ並んだポットから、ある日を境に、一つ、二つと次々に芽が飛び出してきた。まだかなぁ、まだかなぁ、とワクワクしながら自分のポットの様子を伺うのが日課になった。日に日に芽吹いたポットの数が増え、三つ芽が出ている不思議なポットまで出現した。焦りでジリジリ胸を焦がしながら、水をやり続けた。それなのに、とうとう、私のポットは芽の出ない最後のポットになってしまった。

 私が土色をじっと見つめていたら、先生が「○○ちゃん、水は毎日あげていたよね。どうしたのかなー。深く植えすぎたのかな。それとも水と一緒に流れちゃったのかな。」などと言い始めた。「うーーーーん、水のやりすぎで腐っちゃったのかな。」トドメに「〇〇ちゃん、ちゃんと種植えた、、、よね?」と言った。

それまで我慢していた気持ちが溢れておいおいと泣いてしまった。


というところで目が覚めた。私はなんで今更、遠い昔のことを思い出しているのだ。すごい汗。