酵素風呂の記事をアップいたしましたが、そこから酵素、発酵、というものに興味が湧いてきたので、造り酒屋の寺田佐啓さんの「発酵力」という本を読んでみました。
寺田さんは、「寺田本家」という酒蔵の当主をされている方です。
昭和49年頃から消費者の日本酒離れが進み、その中で苦労されながら、醸造アルコールや水飴、食品添加物などを一切加えない、本来のお酒造りを復活しました。
発酵という場で微生物たちと付き合っていく中で、人間関係にもつながる知恵を身につけられます。
仕込み唄は微生物にどんな影響があるか
自然にまかせた昔ながらの酒造りをするには、微生物の力が必要です。
ですから、蔵に棲みつく微生物たちにとって、快適な環境を提供してあげることがとても大切です。
近代の効率的な酒造りの中で、仕込み唄は忘れ去られていましたが、寺田さんは昔ながらの酒造りを復活される中で、仕込み唄も復活させました。
その結果、蔵人たちにも、微生物にも様々な効果がありました。
蔵人たちは、大変な仕事でも、ニコニコしながらするようになり、彼らの口から、「大変だ」、「いやだ」、「疲れた」といった否定的な言葉が無くなったそうです。
発酵の具合も大変良くなり、はっきりと分かるほど、お酒の味が良くなりました。
実は、寺田本家の酒蔵からは、悪玉菌と呼ばれ大変恐れられている「火落ち菌」という菌が見つかったのですが、どうやら、この悪玉菌でさえ、お酒の発酵に貢献しているそうです。
このことについて、寺田さんは、
愛と慈しみの世界では、「観るものが観られるものになる」
良い所を見ようとしたことによって、火落ち菌も、それに応えて良い所を見せようとしたのではないか
と考えています。
お酒の味を決めるのは、発酵に使う菌を単純に投入すれば良い、というものではなく、微生物たちが心地よく活躍する場を提供してあげることのほうがもっと重要、ということのようです。
生きるということ
発酵している、お酒、味噌、といったものは、腐らないそうです。
なぜなら、発酵しているものは常に変化しているからです。
顕微鏡で観察すると、お酒は1時間前と比べて変化していることがわかるそうです。
変わらないと腐ってしまいます。
このことについて、寺田さんは、
人の体でも、常に細胞が入れ替わっている。つまり、生きていくということは、常に変化していくことだ、と言います。
寺田さんは発酵の場から、微生物たちの生き方を学びました。
私達は、微生物たちの生き方から、人間関係にもつながる知恵を得ることができそうです。
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