(過去の記事参照: http://ameblo.jp/cloudbleu/entry-10501369332.html)
ナ・バ・テア (中公文庫)/森 博嗣

実は既に以前友人から借りて読んでいたんだけど、何度読んでも楽しめる。
とにかく空にいる時の描写がリアルすぎてすぐそこに綺麗な空が広がっているのを容易に想像させる。
こんなところを普段から体験していれば人と人工物で溢れる下界はそりゃ汚いものに映るよな。
実際、こんな考察が作中に出てくる。
「下の世界は汚い。
暗く、そして、どこまでも鈍い。
雲だって、地面に近いやつほど、薄汚れている。
地面に擦れて、汚れてしまうのだろう、油の染みた真っ黒な整備工の靴みたいに。
泥のように嫌らしい世界に、僕たちは住んでいるのだ。
だから、
どんなに気持ちの良い仕事のあとだって、最後には、降りてくるだけで憂鬱になってしまう。こんな場所で笑える奴の気がしれない。」
主人公の場合は空を心のよりどころとしているから余計このように感じるのだろう。
確かに地上では色々なことを考えさせられる。
「自分とは何か?」
「他人との関わり方」
「人生の歩み方」
空へは飛べないが、地上に嫌気がさした時は俺も空を見上げる。
今後もこのシリーズには色々考えさせられそうだ。