ぽつりぽつり 吐き出す言葉
僕の胸に残る傷
ちくりちくり 縫いだす医者も
「こりゃ駄目だ」って笑った


ひらりひらり舞い踊る蝶も
僕をあざ笑うように飛んでく
ゆるりゆるり 歩き出す僕
叫んでも届かない声



わかってるよ
あの子もその子も犬も猫も家族さえも
僕を遠ざけて進んでくのね
小さくなる僕に差し出されたのは
柔らかい手



「君の唄が聞きたいんだ」
なんて言われて崩れる心を
操る君の手に 残る
微かな色




ぽつりぽつり 降り出した雨
僕の頬を伝ってく
泣いてるのがバレないように
空を見て歩いたよ



「君の声が聞きたいんだ」
なんて言われて歌い 出す心を
操る君の目に 浮かぶ
大粒の涙を


拾い集め
君に似合う色をたして混ぜてみる
空に浮かぶ 淡い笑顔が消えた



「君の唄が聞きたいんだ」
なんて言われてあふれ出す涙
もうやめた 
この世界を変えるのはやっぱり無理だね
君がいれば問題ない




ぽつりぽつり 呟く僕と
隣ですやすや眠る君
ちくりちくり 縫ってた医者も
「もう大丈夫」と笑った。