魂 | 書道家 北村雲星の小ネタ集

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駅ビルの本屋に買い物に出掛けたのですが、その最中に落し物をしました。


金銭価値的には大した事はありません。


新品でも数百円程度。

使い古していたため、今では数円の価値もないでしょう。


……でも長い間使っていたため、愛着もそこそこあり、今日歩いた道をきょろきょろと再度探して歩いてしまいました。


こういう時、私は愛用していた物を失って寂しい、と思う以上に、恐らく誰かに拾われて、ゴミとして処分されてしまうであろうその物に対し、非常に申し訳なく思ってしまうのです。


『長い間使われた物には魂が宿る。物を大切にしなさい』

とは、子供の頃から両親によく言われ続けた事です。


そのためか、今でも長く愛用している物には魂が宿っている気がしてならない時があります。


言うまでもなく八百万信仰ですね。


海外の人が聞いたら、

『トイ・ストーリーかい? 君はロマンチストだね! (゚∀゚)HAHAHAHAHA――っっ!!』

とか言われそうです。


きっと大量生産・大量消費でしか経済を維持できない社会においては、都合の悪い思想ではないでしょうか。



より豊かに、より近代的に、という風に日本は西洋化を進めてきました。


その結果、八百万信仰は薄れ、物は大切にされなくなった様に感じます。


まあ……、消費型の経済社会に都合が悪いですからね、八百万信仰。



でも最早、世界は大量生産・大量消費型の社会では成り立たなくなってきてしまっております。


世界的には人口は増え続けるばかり。


資源は限られている。


そりゃーいずれは、消費社会では破綻しますよ。


何年後になるかは知らんけど。



それに対し、私に何が出来るか分からないですが、なんとなく世界を救うには、江戸時代の驚異のリサイクル率95%オーバーを根底で支えた、八百万信仰が鍵になるんじゃないかなぁー、とか思ったりしております。



物に魂が宿る、と考える日本人の魂が世界に貢献できるかもしれません。




魂



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