『夜は短し歩けよ乙女』などで有名な森見登美彦氏著作『ペンギン・ハイウェイ』は、ネガティブな男子大学生が主人公が多い彼の作品には珍しく、とても前向きな男子小学四年生が主人公の小説です。
まあ、とても理屈っぽく、将来は京都在住の大学生になりそうな感じの男の子ではありますが……。
小学生の一人称形式で語られるこの小説、冒頭からポジティブ思考満載です。
……どうも引越しの際、本をどこかにやってしまった様で、手元にないのでうろ覚えなのですが、
『ぼくは努力を怠らず、勉強しているので偉い人間になるだろう』
とか、
『これだけ頑張っていると、将来、一体どれだけ偉くなるか検討もつかない』
とか、
『結婚して欲しいと言ってくる女の子もいっぱいいるだろう』
とか。
あ゛ー……、うん。
子供の頃って、そういう事を考えるよね……。( ̄_ ̄lll)
ハードカバーで発売した直後ぐらいなのでもう大分前になりますが、少し懐かしい気分になって読んだ覚えがあります。
(今は文庫で発行しているみたいです)
自分の成長、自分の将来を素晴らしい物……だと思っていた時分が私にもありました。
無邪気でしたねぇー……。
いったいいつ頃からなのでしょうか?
自分の能力だとか才能だとかに見切りをつけ、諦めて流されるのを選んだのは……?
まるで悟りを開いたかの様に振舞いながら、その実、全然納得いってないで鬱憤の溜め込みながら日々を過ごすようになったのは……?
自分はもう成長しない、なんて勘違いしてしまったのは?
書道を再開して、また最近では書道を人に教え始めて、実感した事は、
『人って何歳になっても成長するんだな』
という事です。
私の字も練習すればするほど伸びますし、生徒さんの字も日に日に進化しています。
その成長たるや、書道に前向きな人ほど驚くべきスピードで進歩します。
年齢に関係なくっ!!
まさにこれ、ペンギン・ハイウェイの冒頭の気分っ!
"こんなに成長したら、いったい将来、どれだけえらいことになっているか検討もつかない"状態ですっ!!
人は前向きに取り組んでいれば、それだけとんでもなく成長する、という事でしょう。
残念ながら小学生から大人にかけて、そのひたむきな想いをどこかになくしてしまう人が大半ですが、失ってしまったのならまた新しく探せばいいと思うのです。
『自分はいつまでも成長する!』
そう信じる事が出来れば、少しづつ毎日が充実するようになりますし、実際に将来はきっととんでもない事になるはずです。
ふたばの星 書道教室:http://cloud-star.jimdo.com/
