悩むのは誰でも同じ | Facing Forward

悩むのは誰でも同じ

朝の地下鉄で、時々一緒になる専門学校生二人組がいます。
彼女達はちょっとお行儀悪くて、乗車マナーも良くありません。
いつも声高に気になる男の話ばかりして、静かな通勤電車の中では異彩を放っております。
そんな彼女達ですが、今朝は違いました。
ショートヘアの、地声が大きくてホットパンツ(生足)でビーサンを履いてる方が、つくづく疲れたという口調で愚痴を語り始めました。
授業で疲れて帰って来た時に限って、同居している祖父母に下らない話を振られるのが辛いという。
まあ、たっぷり授業があるからだというのに「何でこんなに遅い時間に帰って来るんだ」とか、あまり孫の学校について分かっていない様子が苛立つみたい。
追い討ちをかけるように、翌朝に授業で使う大荷物を抱えて家を出ようとしたら、「そんなんじゃ自転車に乗らないだろう」「歩けないだろう」と言うだけ。
車で駅まで送ってくれるとかじゃなくて、言いっ放しで放置。
建設的じゃない、目の前にある事を言葉にするだけで、何も解決しない。
言葉のウラに「大変だね、心配だよ」というのがあるのは分かってるけど、それを口にせず何故無意味な事を言うんだ。
たまらず彼女は「持って行かなきゃいけない荷物なんだから、大きくても重たくても持って行くしかないでしょ!」と怒鳴る。
「またそれを母親が見ていて、おじいちゃん達が悲しむじゃないかと文句を言うのがまたハラ立つんだよ」
大きくため息をついて、ビーサンのつま先をエイヤッと上げて足を組み換える。
彼女なりに、年老いた祖父母に心配掛けたくないのだけれど、それを口実に親からも五月蝿く言われるのが納得いかないみたいです。
もう1人の方も、今月末に家を出て行った父親が帰って来るらしくて、色々と大変みたいです。

全然名前も知らない、ただ朝に一緒の電車に乗り合わせるだけの彼女達ですが、人各々に悩みがあるのは当たり前だなあと。
いつも喧しいなあと疎ましく思っていた彼女達を、ほんの少し優しい目で見られるようになりそうです。
我ながらゲンキンだと思うけど…(^^;