冗談で済ませられる気持ちなんか本当は何一つない | Facing Forward

冗談で済ませられる気持ちなんか本当は何一つない

いやー、昨日のDPZの4月馬鹿総特集は凄かったです。
たった1日の事ですけど、あんなに色々と嘘を考えられるものなんですね。
K産さんのHPでもサウンドノベル風に作り替えてましたし、とあるゲーム会社なんか毎年やってるみたいですね。スッゴイ凝ってるのですよ。

ところが今日、本当に「一体何の冗談だい?」と両手を広げて肩をすくめて、HAHAHA!と笑い飛ばせたらと思うような事がありました。
ここから後は、大変醜い言葉が出ますので、イヤな方は他のブログをお読みいただきたいと思います。





総務の2大こまったちゃんの内のひとりが、突然今月で退職すると言う。
しかも、結婚するからと。
それを何故冗談扱いするかというと、到底信じられなかったからだ。
退職する事自体は全然構わない。
むしろ「良く決心してくれた」と思う。
精神的に弱っていた彼女にとって、この職場に居続ける事は全然良くないはずだった。
でも…
そうなる以前から、社会人というより、人間として、他人との信頼関係を築ける素質が無い人であったと思う。
言っちゃ悪いが、本当に頭の回転が悪い人だった。
それが何らかの障害であるとか、自分が自覚して努力している姿を見せてくれれば、あんなに同僚からの反感を買ったりしなかっただろう。
部長が総務全員を集めて彼女の退職話をした後、「何か一言」と促されても彼女は「あっ、どうも」と言ったきり、いつも浮かべるニヤニヤ笑いだけ…。
今までに結婚する相手がいるなんて話は彼女から一度も出てないし、するならするで結構。
とっさに話を振られて慌てる気持ちは分かるけれど、退職することにしたという挨拶すらマトモにできないなんて…
というか、本当にこんなので結婚出来るのか?

話が終わり、解散前に「おめでたいことだから」と彼女を祝う気持ちの表れとした拍手が、ほぼ儀礼的に部長を中心に起こったけれど。
彼女の対人態度のおかげで、体調を崩すほどの精神的ダメージを食った同僚数名は、手どころか指1本ピクリとも動かなかった。
拍手をした者達も、数回叩いただけで終わってしまったし。
総務全員にとって、とても心から祝う気持ちにはなれない人なのだ彼女は。残念だけど。

その後は恐ろしいほどの沈黙と緊張感、そして虚無感が終業時間まで続いた。
いつものようなつもりでも、どこかしらしらけている…そんな感じだろうか。

彼女に幸せになって欲しいと口が裂けても言わないであろう同僚がいる。
正義感が人一倍強く、彼女の職務態度に一番に教育的指導を施したものの、逆に自分が文字通り病院送りにされてしまった。
話せば分かるという事を信条にしていたのに、全く言葉が通じない相手に初めて立ち向かい、玉砕したのだ。
その同僚が、必要以外の会話をせず、ずっと押し黙ったまま一日を過ごしていた。
あんなにも仕事を覚える気が無い彼女を疎ましく思っていたというのに、いざその相手が居なくなると…
…というのでもないな。
そんな感傷的なことじゃない。
うまく説明出来ないけど、どこへも持って行き場がない気持ちが体中を駆け巡っているみたいだという。
わたしも同僚と同じように、もうひとりのこまったちゃんに精神を傷つけられた経験があるので、まるっきり分からないわけじゃない。
はれ物に触るみたいになっているのが、気の毒であった。


いつかもうひとりのこまったちゃんも退職すると言い出したら、わたしも同僚と同じような思いに駆られるだろうか。
分からないけど、この苦しみから解放される喜びで笑い出すかもしれない。
同僚みたいに表情が無くなるかもしれない。
何かに気持ちを預け過ぎるのはいけない事だと、いつも思っているのに。
もうひとりのわたしを見るような思いで、今日の同僚の背中を見守りながら過ごした。

出来れば、同僚の心が救われて欲しい。
彼女の幸せを少しくらい口にできるくらい。
幸せになる権利は、他人の領分を犯してしまわない限り、皆平等にあると思うから。