潔癖だからこそ、理解されないのか | Facing Forward

潔癖だからこそ、理解されないのか

先週に引き続き、キバの感想です。
名護さんは潔癖過ぎるという話。

罪は罪なのだと塵すら許さないその覚悟。
それ故、良くも悪くも誤解され易い。
イクサはそういう性質を好むシステムなのか?

名護さんは実際強いし、冷静で適格な行動を執る。
会長はそんな彼を理解しているので、いくら恵さんが反発しても構わない。
(まあその反発も理解してるから言わせているんだろうけど…)
罪は悪だと斬って捨てる覚悟は、名護さんの元々の気質なのか、別に原因があるのか…

彼の根本が善人であるのは間違いない。
顔を見たくないと思った渡が「聞きたい事がある」と言えばちゃんと応じるし。
物事の線引きが、本当に理路整然としている。
全てを一緒にするからややこしくなるということを知っている。
でも人間だから、相手が正義に対して間違っているままなら断じてしまう。
その正義とは、何かの聖書のように厳かであるけれど。


何となく、そういう正義を見ていると思い出す事がある。
会社の同僚が起こした車の追突事故で、ぶつけた同僚の方が被害者ヅラして語るのを、不思議に感じたりするのに似ている。
他人の財産であるモノを、同僚自身が傷つけたというのに。
自然災害であるわけじゃない、間違いなく“自分が”起こした事なのに。
やれ相手が強面で怒鳴り散らした、わざとぶつけたわけじゃないのに酷い事を言われた、全然怪我していないのに「むち打ちになった」って言い掛かりをつけられたと。
そこで「大変だったね、ぶつけたあなたは大丈夫だったの?」と聞くと「財布が痛い」と笑う。
五体満足、双方の車も少々傷が付いた程度。
損害も大した事がなくて、結局相手が大袈裟に騒いだだけで、むち打ちなんてなっていなかった。
相手の人は事故に便乗して多めにお金を取ろうとしたわけで、結局叶わなかったけど。

本当に軽い事故で済んだから、笑って言える話だと思う。
でも、何故かわたしの心に浮かんだ最初の疑問は消えない。

相手がたまたま死ななかっただけだろう?
車が少し傷付いただけで、もし相手が愛車に人並み以上に愛情を注いでいる人だったらどうだった?

…いや、そういう話じゃない。
自分が事故を起こしていて、何故笑い話に出来るんだ。
罪は罪ではないのか。他人の財産を傷つけたという罪が。
罪は償うもので、決して他人に吐露したところで消えはしない。
軽い重いの事ではない。
罪は、罪だ。

でも。
人はそこまで清廉潔白に生きられない。
普通なら、そこまで行かずに「自虐ネタもほどほどにしておきなよ」と苦笑しながら“他人事”として流すだろう。
わたしだってそうだ。
モヤッとしながらも「ちゃんと保険の範囲で収まると良いね」とか「相手が無茶を言うようなら保険会社に任せなよ」と言った。
同僚だって反省している事くらい分かる。
事故を起こしたのが自分自身で、嫌というほど悔いている事を。
手厳しくその傷を抉るような真似をしないのが…人同士の付き合いなのかもしれない。

許さないのが名護さんで、それを分からないのが恵さんなのか。
渡が大村さんを庇って、人を襲わないファンガイアもいると名護さんを説得したかった。
でも恵さんだって聞かなかったと思う。
ファンガイアは“悪”だから。
そして、己の葛藤を、哀しみを堪え切れずに“悪”に再び手を染めてしまった大村さん。
でも、生きて色々教えて欲しいからと、キバ(=渡)は必殺技を外した。

イクサ(=名護)によって神に裁かれる事を余儀なくされた大村さんは、かつて約束した事を破った酬いだと言っていた。
納得して、滅する事を受け入れた。
それを、渡がどう受け止めるのか。
キバはイクサと敵対するのは必至だけど、名護さんと渡は分かり敢え無いのか。

人は、綺麗なままではいられない。
アレルギーを起こそうと、人の世で生きて往くなら綺麗ではいられない。
渡がそれをどう受け入れるのか…それはわたし達には最後まで分からないかもしれない。







それから。
今週のキバットもかわゆかったよーーー!!(爆)
ああ、せっかくシリアスに書いてたのが台無し!!