お供って大変なのね
昼ご飯を食べにいつものパン屋さんに行った時、何だか空気が違うなと思ったんですよ。
このパン屋さん、並べてあるパンはテイクアウトだけでなく、店内でも食べられます。
ドリンクを買って、空いた席に座って~と、どこにでもあるセルフサービスのお店です。
外食した事がある人ならば、お店のシステムに慣れていなくても、だいたい見様見真似で注文できると思います。
でも、わたしが遭遇したパーティーは違いました。
いかにも社長然とした、コートに帽子を手にした初老の男性と、秘書っぽい眼鏡の中年男性、そして営業の上司と部下っぽい男性の4人連れが、4人掛けの席にプラス2人掛けのテーブルをくっつけていました。
時々見るリーマンにありがちな、何故余分に座席を取るのかという疑問よりも、その社長っぽいおじーちゃん(恰幅良し)の一挙一動を注視しながら後を着いていく、他の3人の方がすっごく気になりました。
注文カウンターの前で、わたしがトレイに取ったパンと紅茶をオーダーしていると、一列で並んでいる筈の注文待ちの人なんか目に入っていないとばかりに、列とは反対側のわたしの隣に社長じーちゃんが湧いておりました。
わたしがビックリする間もなく、カウンター内の店員さんに向かっておじーちゃんったら「ここでご飯食べられるの?」と声がけ。
おいおい、あんた何割り込んでんの!
ガバッと行列を確認すると、わたしの後ろ3人くらいの列の最後尾に、お供の3人が並んでおりました。
でもおじーちゃんはおかまいなしに「パスタ!」と叫んでいます。
あのね、パスタっても5種類くらいあるのよ。
すると秘書っぽいのが小走りに寄って来て、「トマトのパスタはどれですか」と店員さんに聞く。
その瞬間、カウンターの中ではおじーちゃん達に答える係と、最初から並んでいたお客に対応する係に分かれました。
グッジョブ店員さん達。
わたしもそうでしたが、他のお客さん達は勿論、店員さんからもイライラする感じがにじみ出ておりました…(^^;
この手のお客に限って「これはどんな味なの?」とか「苦いのかな」とか聞くんですよね。
答えられないわけじゃないけど、わざわざ聞かないだろう普通は!
とにかく、セルフに慣れていない人なのだというのはよく分かった。
で、お供の連中は、その社長じーちゃんの後を半歩以上下がって着いて行ってるんですよ。
その様子を見て、おじーちゃんの機嫌を損ねてはいけないと気を使ってるのが痛いほど分かります。
注文を終えておじーちゃんがトイレに立って、他の3人はテーブルまで戻ったものの、おじーちゃんが席に着くまで座ってはならぬとでもいうのか、お水を取りに行ったり、テーブルを拭いたりして座ろうとしません。
あの、通路をふさがれるととても邪魔なんですが…。
そうこうする内にパスタが人数分運ばれて来たのに、全然座らない3人。
やっとおじーちゃんが帰って来て「おっ、もう(パスタが)来たのか、早いなあ」と3人を気遣う風もなく、さっさと自分がまず着席。
それからおもむろに他の3人が座ってお食事開始。
食べながら話す内容が、仕事に関する事(主に人事)なのですが、おじーちゃんが短いセンテンスで同じ話を繰り返すのに対して、「左様で」「まったく」など、相槌ばかりの3人…
ふおおお、こんな前時代的な雇用関係というか時代錯誤というか!
普通ならこんなビジネス街のセルフじゃなくて、ちょっと行った先にある小洒落たフランス料理店とかイタリアンとか和食のお店でランチ取るんじゃないのかあんた達!!
何でこんな下々の集まるお店で食べますか社長!
「俺にも庶民パンくらい嗜む余裕があるんだよ」ってところは見せなくて良いですから社長!
明らかにセルフサービスに慣れている部下の方が、気を使ってセルフの手順を知らないフリしてるという、彼等の努力の方を見てやれよ社長!
気まぐれで庶民のお昼を荒らさないで下さい社長!
せめてランチタイムに襲撃するのは止めて欲しいですお願いします社長ー!
…とまあそれくらい、彼等は浮いた存在でした。
あ、書いてて思ったのが庶民とか言うと桜蘭っぽいなと…(どうでもいい話ですみません)。
下々だの庶民だのって言っても、別に卑屈になってません(何に言い訳してるのか俺は)。
おじーちゃんはまあ仕方ないとして、お供の人って大変なんだなあと、見ていて思いました。
一部始終を眺める位置で食べる羽目になったわたし。
何となく消化不良気味です。
確かに上下関係がモノを言う環境があるでしょう。
わたしだって社長のお供を仰せつかったら、これくらいすると思います。
でも、その…TPOってあると思います社長。
ちょっぴ限界かなこれは(^^;
地位に関係なく、スマートにセルフサービスの店を使えて初めて、部下との距離が縮まると思いますよ。
と、要らぬ注進を妄想してみました(笑)。