幸せになるための試練と呼ぶには無理がある | Facing Forward

幸せになるための試練と呼ぶには無理がある

再び『不死鳥の騎士団』を観に行きましたよ。

毎月1日は映画の日だから千円で映画が観られるんですよね。

でも前売り券を消費したかったし、そろそろ上映館が少なくなってきてるしね。

……

梅田ブルク7(東映)で観る気だったんですが、買った前売り券がが東宝系指定で使えませんでした。

かと言って今からナビオTOHO(東宝)に行くには遅すぎた…というわけで、前売り券を使わず、千円で観ましたよ。

 

感想を書きますので、ネタバレされたくない人は回れ右でお願いします。

 

 

 

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【見どころ】

今回の映画は、今までの中では一番の、本気の魔法合戦が素晴らしい。

ほとんどBGMが無く、魔法のスペルや効果音のみの状態での戦闘シーン。

子供であるハリー達が、これから踏み込んでゆく大人の世界をシビアに切り取った見事な演出です。

 

【物語・キャラクター】

重要エピソードや小道具設定を大幅に端折るも、なるべく原作通りに運んでいたのが好印象。

冒頭の吸魂鬼は外せないけど、ト書きだけにしてダドリーを削るかもと思ったらちゃんと出していた。

原作ではエキセントリック過ぎたシリウスとハリーの性格を、彼等の家族愛にスポットを当てて前面に置いた上で、ハリーとヴォルデモートの接点を被せたり、ロン、ハーマイオニーに加えてDA団や騎士団のハリーへの友情、ダンブルドアの愛情が、大事な所でキチンと機能するように描かれていたと思います。

最終話へ向かう上で重要な回ですから、何が大事で何と戦うのかが問題で、例の予言が原作の半分しか出されなくても大丈夫だと思いました。

ルーナの存在が、孤独に陥りがちなハリーを何度も引き戻してくれたと思います。

現実でも「親友に話せること/話せないこと」「わかってもらえる事/出来ない事」があるように、思いもよらない相手に救われる事があるものです。

そして気付く。大事な存在、守りたい存在に。

チョウのことは、ハリーの青春エピソード的に片付けられたような気がしますよ。

まあ女の子のことに構っていられるほど、ハリーに余裕がないんですが。

でもハリーがDA団を纏める意欲に一役かってますよね確実に。

えー、キスシーンについて、パンフに語られていた『小さい頃からダンを見ていたスタッフ達が「とても見ていられない!」と胸をきゅんきゅんいわせてた』というのがちょっと分かる気がしました。

わたしも大切に可愛がっていた小さい甥っ子だと思っていた子が、目の前で女の子とちゅーをしたら、胸をかきむしられる思いがしたはず。つか長いですよダン!いつまでちゅーしてるの!!

ジニーの演出も素晴らしい。彼女と喧嘩する時「粉々呪文」だけは禁止。

そう、今回はウィーズリー家の存在も大きく描かれていたのが良かったです。

特に双子は最高でした!一緒になって大喜びしたですよ!!

アンブリッジの事は…もう素晴らしく演じられたこの女優さんに心から拍手を送りたいと思います。

原作通りというか、映像化されるとこんなに迫力あるんだなというのを思い知らせてくれた存在です。

スネイプの扱いが原作と映画では少し違うんですが、次回『謎のプリンス』での演出如何でとんでもなくイイヒト設定にされたらどうしようかと思いましたが、閉心術のところでちゃんと「ポッターなんか大嫌いだー!!」が駄目押しされたから大丈夫…かな?

 

【シリウスおじさん】

映画の最初でハリーが騎士団本部へ向かうシーン(夜のロンドンを箒で飛行)で、何か泣きそうになりました。

これから約1年ぶりにシリウスおじさんに会える(この時点ではハリーはまだ知らない)わけですが、再会してひしと抱き合うふたりが今後…と思うと、ぐっと涙が込み上げてきたのです。

パッドフットの登場が削られなくてビックリだったですが、それだけハリーが大事なんだという念押しシーンになってました。

どうしてもジェームズとハリーを重ねてしまうけれど、アズカバンで13年も閉じ込められていた彼にとって、親友の存在が一番だったわけだし…無理もないのかな。

魔法のスタイルが父と似てたんですかねハリーは。よりによってあんな大事なところで「いいぞジェームズ!」ってシリウスおじさん!

ハリーと一緒にいる時間を今後たくさん持つ事が出来たら、それについてハリーが「違うよおじさん!」って怒ったり、シリウス自身も違うって分かっていくだろうに。

あのアーチの向こうへ消えていくシーンで、ハリーの心情をどう表現したものかと悩むダンに、シリウス役のゲーリーがちょっとしたふたりだけの演出を施したそうです。

撮影直前に、ゲーリーがダンの両肩をガッシと掴み、大きく揺さぶりながら叫んだそうです。

ビックリするダン(ハリー)の顔をしっかり見ながら、ゲーリー(シリウス)はすぅっとあのアーチへ消えてしまった…。

愛する者が、今ここに確かにいたはずの人が、自分の手の届かないところへ行ってしまったという、大変辛く悲しいシーンですが、とても素晴らしかった。

カットのひとつひとつにキャラクターの表情が刻まれていて、その後にもっと辛く苦しい試練があるのを原作で読んで知っているはずのわたしでしたが、涙が止まりませんでした。

シリウスを想うあまり、闇の魔法を口にするハリーの気持ちが痛いほど伝わりました(ハリーには無理な呪文だったんですが)。

 

【トリオ・DA団】

騎士団本部で、寮の談話室で、「必要の部屋」で、3人はいつも一緒なのが当たり前なんですけど、親密度がより上がっていたのがいい感じでした。

チョウとのキスの話をするところとか、もう可愛くて。

一人で立ち向かおうとするハリーに向かって「助け合うのが友達だろ」とロンが言った時、いつもハリーを気遣い、支えてきた彼等が、本当の意味でひとつになったんだなと思うシーンでありました。

ジニーにネビルとルーナの存在もこれから重要になってくるので、魔法省での決戦に彼等がいてくれて良かったです。

それにしてもハグリッドの弟に向かうハーちゃん、やっぱり番長だったなあ(爆)。

そしてロンとハーマイオニーは、もう公認カップルなのでしょうか。

 

【ダンブルドア】

彼の罪は、ハリーを子供扱いし過ぎた事だと思うんですよ。

大切に見守りたい存在なのは分かるし、確かにハリーは未熟で、闇の帝王と精神が繋がってしまうという危険もある。

でも、少しだけでもハリーに説明していたら、もっと真面目に閉心術に取り組んだだろうと思うんですが。

15の少年は皆、そんなにも自意識過剰で、大人の言う事を聞かないものなのでしょうか。

渦中のハリーに知らせないで事を進めるのが無理な事くらい、ダンブルドアも分かっていたでしょう。

ハリーが闇の帝王に支配されかけた時、懸命にハリーを支えた時に思い知ったはずです。

情報を最小限に止める事で、ハリーの負担を和らげようとしたことが、シリウスを失う事に繋がったのだと懺悔する姿は、偉大な魔法使いではない、間違いを認めて謝罪する人間でありました。

それがわかるから、ハリーは責めなかった。むしろ自分の弱さが一番だったから。

今後ダンブルドアはハリーが戦う事に迷わなくなるんですが、それをハリーが嬉しく受け止める代わりに、シリウスの次に彼を心の支えにしているが故に、またも試練が襲います。

今回の映画では、その心情もきちんと描かれていたと思います。

それにしても、ダンブルドア役がマイケル・ガンボンで良かったと思うのは、あの魔法省の決戦でのシーンが2作目迄好演のリチャード・ハリスだったら…!

とても観てみたかったけど、画的に細身同士の対決になっていたので余計に苦しかったかもしれません。

 

【名前を言ってはいけないあの人】

ヴォルデモートの俺様ぶり、物凄くいやらしく描かれていたのが良かったです。

ほとんど動いていないのに、強力な魔法力。

ハリーが自分でも認める通り、たくさんの幸運と手助けによって死を免れた相手だったんですね。

ダンブルドアとの対決シーンで、ハリーがガタガタ震えながら身を隠していたのが印象的でした。

彼は、精神の成長を止めてしまった反抗期の子供のようだと思います。

ハリーに哀れなヤツだと拒まれた時、ダンブルドアさえ手が届かないところに二人きりだったのに、彼はハリーを仕留められなかった(まあ魔法省の人々がフロアに現れたからなんですが)。

もしかしたら彼は、愛が欲しくて足掻いているのかもしれません。(絶対違うと思うけど)

 

 

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えと、物凄く纏まりのない長文ですみませんでした。

 

まだまだ書ききれないですけど、この辺にしたいと思います。

使わなかった前売り券は、平日に休みを取ってでも使おうと思います。

特典(ネームホルダー)代と思うには高すぎるし、まだ上映館があるし!