寒かった東京 ファイナル | Facing Forward

寒かった東京 ファイナル

A・Wホテルの正月飾り  ホテルロビーはもうお正月でした


2日目(29日)の午後にホテルの部屋に戻った時、備え付けのテーブル上に置いていた布用消臭ボトル(プラスチック製)が、本体の真ん中から「くしゃ」と変形していたのを見つけた。

これは東京入りした28日に、ホテル近くの100円ショップで買ったもので、持参した衣類や部屋の消臭に使った。

29日の昼近くに出かける直前まで、どこも異常が無かったはず。

考えられるのは、スプレータイプであるボトル内の空気が無くなってへこんだか、ルームメイキングの最中に何らかの事情で変形させられたか。

ホテルの清掃係に事情を聞く。

この部屋の清掃担当者は、見た感じ「定年後に就職しました」といった様子の初老の男性。

ダブルチェック機能の為の監督係がこれまた年配の女性。

はじめは女性が応対してくれたのだが、どうも要領得ない。

前述の考えられる要因の二つを告げるも、男性は「僕はやってません」の一点張り。

触ってもいないし、落としてもいないと何故か横を向いたまま言う。

女性は「あんたがやらなきゃどうしてへこむのよ!」と喉まで出かかってる感じで謝罪してくれるが、男性は謝る気配なし。

客の持ち物には極力触れるなというマニュアルがあると不貞腐れた態度で言うその口で、わたしのトランクの上に置いてあったお菓子の袋を持ち上げて放り出すように置き直す。


そもそもこの部屋は、お風呂の排水口が詰まっていた。

Eの次にわたしが入った後、ユニットバスの床半分が水浸しになっていたので慌てた。

そういう事情だから足拭きを余分に持ってきてくれとお願いしたら、持って来たホテルマンが何故かニヤニヤしてたのでムッとした。

排水口を直すようフロントに言ったのに、こっちから確認入れるまで何の連絡も無かった。

更に、ベッドサイドのライト調節が壊れていた。

以前泊まった時も、使用済みの浴衣がキャビネットに入ったままだったことがあった。


ホテルに泊まる客には色んな種類の人間がいるだろう。まして今コミケの真っ最中。

オタク相手だからと並以下の接客態度は、ホテル側にその気が無くても受け取り方によってはあらぬ誤解を招くと思うが。

オタク=非常識人とは限らない。むしろ礼節を重んじる旅慣れた客も多く存在する。

しかもここはネズミの王国の公式グッドネイバーホテル。こんなサービスで良いのか。……


…ということを、朝から支配人宛ご意見アンケート用紙のフリー欄に書いていた。

そんな目にあいながらもこのホテルを使っているのは、単にビッグサイトに一番近いホテルだからだ。

毎回何か嫌な思いをさせられるが、近さに負けて使わずにはいられないのだ。

これが都内の某シティホテルチェーンなら、詫び状が必ず届いてた。

それに、たとえ客に非があっても、口答えするのはイカンだろうと思う。

ましてあの清掃係の男性の態度は最悪だ。

あの後、去り際に搾り出すようにして「すいませんでした」って言ったけど、「じゃあこれで(さようなら)」ってのと同義語だったと思うよ?

その夜、フロントに直接苦情を入れようとして1階まで降りたけど、冷静に文章で伝えるのが良いかと思ったのでやめた。


チェックアウト時、ムカプンする気持ちを叩き付けたアンケート用紙をフロント係に手渡す。

この時間のフロントは皆笑顔が可愛い。声も良い。

とても気持ち良い応対をするホテルマン・ホテルウーマンもいるんだけどなあ…とぼやきながら、2日目の戦場へいざ出陣。

前回(夏コミ)、きょうだいのひとAの任務コード『相棒』を半分くらいしかこなせなかったので、今日は更衣室に寄らず、先に『相棒』サークルを攻めますよ。


そして今日も一般参加者列の捌け方が早かった。

時間は11時過ぎ。もう列など微塵も無い。

早めに(とはいえ、開場は10時だから1時間以上遅れてる)攻める作戦大成功!

新刊は漏れなく、おまけにいつも買えなかった小部数発行のコピー本までゲット!

自分の任務ではないけれど、物凄く嬉しい。今回一番の充実&達成感(笑)。


何年も毎回同じサークルさんに通うようになると、相手がわたしを覚えてくれるようになるということに気がついた。

それがAのお買物を言付かって行く先のサークルさん方ばかりで、本当にあなたの本を待ち望んで読んでいるのは別人なのですよと何度言いそうになったことか。

言えない。身代わりだけど、何年も通えばそれなりにわたしも愛着が出てきている。

分かる話ならわたしも盛り上がれるが、笑って誤魔化すのがほとんどだ。

しかも気を使ってわたしの格好(コスプレ)を見て「○○ですよね、わたしも読んでるんですよ!面白いですよね~」なんてニコニコ話された時の申し訳なさ度はマックス越えてます。

ああAよ、そろそろコミケデビューしなよ。皆さんいつまで参加してくれるかどうかわかんないぞ。


師匠のサークルへ遅まきながら尋ねていったら、既に撤収された後だった。

1日目にとりあえず相方先生にご挨拶できたし、何よりスペースナンバーが分からなかった。

わざわざ本部で調べてもらうのもなあと無精していた報いなのか(サークル受付でサークル名を告げると調べてくれる仕組みになっていた。以前は予備のカタログを置いていたのでそこで調べればよかった)。配置場所が搬入口近く(シャッターが開けっ放しでつまり寒い)だったのもいけなかった。

すみませんでした師匠。来年は必ず2日目もチェックします。もっと早くにお伺いします。


ミッションクリア後、松本楼でお昼ご飯。今回はビールなし。鶏肉のソテーがメインのプレートランチをチョイス。

ほんのり醤油ベースの和風味。

リムジンバスの予約時間までまだ余裕があるので、ビッグサイト近くのコーヒーショップで一服。

今年も終わったねーなどとのんびり話す。

明日もあるけど、わたしたちには用がない…いや、お目当てのサークルが参加しているけれど、年明けの大阪で開催される大規模同人誌即売会で購入しても良いので見送ることに。

いつだったか大晦日に家に帰ったことがあって、その時は年末年始の仕度が何も出来なかった上、物凄く疲れた覚えがある。

なので、どうしても30日中に帰りたかったのだ。


帰省ラッシュよろしく、羽田は物凄い人出だった。

ウェブチェックインって楽だね。バスを降りたらすぐ荷物預けに行けるのがいい。

列に並んでいると、帰省で一緒に連れて行く犬達の鳴き声があちこちで上がっていた。

家族と離れるのが恐くて鳴く、暗い・狭いのが嫌で鳴く、つられて鳴くetc…

わたし「狭くて嫌だねえ!ワンワン」

相方E「おう、お前どこまで行くんだよ!ワンワン」

わたし「オレ、北海道!寒そうで嫌だよ!ワンワン」

相方E「オレなんか愛媛だぜ!みかんで遊ぶと怒られるんだよな!ワンワン」

…なんてアテレコして遊びながら列に並んで荷物を預け、お土産を買って搭乗フロアへ。

行きの伊丹空港で見つけたディープインパクト号引退記念グラフを探すが見つからず。

あれはもしかしたら地方版編集なのかもしれない。

少々小腹が空いたので、暖かいお蕎麦を食べ、来年もまたよろしくと冷たいビールでプチ打上げ。

ホテル暮らしは酷い目にあったけど、まあまあ楽しい冬の祭典でした。


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12月31日午後4時、お節の仕度の手を止めて、東に向かって黙祷した。

きょうだいのひとAが何事?とわたしに聞きかけて、はたと思い当たったのか、わたしの横に並んで同じく黙祷。

この日この時間、館内に「故・米沢前代表を偲んで黙祷します」とアナウンスが流れた途端、賑やかだったフロアが一瞬で静まりかえったそうだ。

黙祷する者、ただ黙ってしまった者、構わず歩く者…様様だったと思う。

でも、あれだけの参加人数が一斉に祈る姿を想像すると、凄いことだと感動し、そしてわたしもそこに居たかったと痛切に思った。


また来年、お盆の頃に夏のコミックマーケットが開催される。

今度の宿泊先(懲りずに有明ワシントン)の予約は、出遅れた為キャンセル待ちだ。

ウルトラミラクルがまた起こると良いけど、今度こそ嫌な思いをさせられませんように。