ルイ・ヴィトン | まきゅ、秘密のアジト。

ルイ・ヴィトン

おつかれたん口



この時期になると

思い出すんだ・・



私の生活がとっても

大変だったころ


私は

ヴィトンのお店にいた


別にヴィトン好き

ってわけじゃない



街はキラキラと

クリスマスモードなのに


私ときたら

お金のことばかり

考えてる毎日


なんかね・・


私なにやってんだ?


ってミジメな気持ちで


わざわざキラキラした

ヴィトンに入ったの



そしたらね

涙声が店内に響いてた


お前どうするんだよ~

これ16万もするじゃないか

どうしたらいいんだよぉ~


その声の主は

たぶん60代男性


富士山のような

ニット帽をかぶり


脛までの短い

ビニールの長靴



ヴィトン店内の電話を

借りて泣きで話してる


たぶん携帯も

持ってないんだろう



電話の相手は

ヴィトン製品をねだった

相手であろう



店内にいた客は

そのオジサンに

注目である



どんな関係の相手に

ねだられたのかは

分からないけれど



きっと

その頃の私なら

ムリして貢いでたかも



ムリしてない顔してね



そのオジサン

結局どうしたかは

見てなかった


見てられなかった


ある冬の出来事でした