といって、有名どころを読む気にはなれず、掘り出し物探しに近い心境です。
その書店は、狭い売り場ながらも文庫などを平積みしてある面積が比較的広く、表紙絵を見ながら選ぶことが容易にできるようになっています。
# ちなみに、大宮のジュンク 堂です。
ここ数年の表紙には、萌系とでも言うのでしょうか、女の子がキャピキャピしている(死語?w)ような、なんとも形容難いタッチの絵柄のが増えています。
多くの受けはいいのかもしれませんが、私はどうにも馴染めませんね~。
タイトルとかオビのコピーとかで興味を持ったとしても、購買意欲は沸いてきません。
そんな絵が並んでいるなか、一種その場にそぐわない、メカニカルな絵が目に入りました。
それはロボットの、剥き出しになった手首の絵だったのですが、緻密な画質に、一瞬鳥肌がたちました。
オビやあらすじから、未来の警察モノでありそうなことが分かり、読めそうな内容につられて買ってしまいました。
タイトルは、機龍警察 。アニメの脚本家、月村了衛 の初小説です。
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無人であるはずの倉庫に、外国人が数人出入りしている。
そんな通報を受けた二名の警察官が、パトカーで現場へと赴いた。
確かに気配があると感じた二人は、警戒しつつ、車内で突入準備を開始した。その矢先、倉庫から発砲、着弾したパトカーはそのまま裏返され、警官の一人が即死した。
さらに、間髪をいれず、その弾道を追うようにして飛び出してきたのは、俗に龍機兵と言われる機甲兵装であった。
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ガンダム とまではいかないまでも、宇宙か、衛星軌道ステーションあたりが舞台で、少し遠い未来の話かと思い込んでいたのですが、思いっきり日本で(しかも東京下町)、来年再来年くらいの時代設定でしたw
期待と実際のギャップに戸惑いましたが、構造系の説明にちょっと聞き慣れない科学的な言葉を使ったり、いきなり犠牲者を乱発するなど、わりかし好みのハードなお話でした。
といって、よくある刑事もので馴染みがある、マル害、マル被とかそんな言葉もあり、上手く融合されている感があります。
中でも、物語の核とも言える、警察や犯行グループが所有する装甲兵装を、キモノと呼ばせるセンスはもう、秀逸です。
また、配置、とでも言いましょうか、キャラクターの過去の設定や、それに属する人間関係は良く練られていると思いますが、個々の性格付けに、僅かな希薄さを感じます。
ただ、ちょうどよい濃さにしてしまうと、たぶん物語の性格が変わってしまうかもしれません。
構成としては、大正解なのでしょう。
刑事もの、SF、そして、傭兵、戦争がお好きな方にオススメです。
なお、上のあらすじ、は、プロローグのホンのさわりの部分です。
したがって、本編をまったく物語っておりません(^^;
あらかじめご了承ください。
今日はここまで
機龍警察(ハヤカワ文庫JA) [文庫]
月村 了衛(著)