そういった経験が、よくあります。
どこで知ったのか、なぜ見る気になったのかさえ、まったく覚えていないことさえあります。
私の場合、その、最たる作品は、王立宇宙軍 、というアニメです。
当時は、オネアミスの翼、というのがメインタイトルでした。
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ジェットに乗りたい。そんな夢を持ちつつも、戦闘機を持つ水軍に入れる成績ではないシロツグは、おちこぼれの宇宙軍に入った。
宇宙へ人間を送るという、教官たちの高い志は、自堕落な生活を続ける、シロツグら不真面目な下士官には伝わっていないようだった。
宇宙服の排尿袋が漏れ、感電死した戦友の葬式を気に、自分の職業への疑問を持ち始める。
そんな折、繁華街で、快楽に溺れ腐敗する人間を憂いて、布教活動をする少女、リイクニと出会う。
リイクニの話を聞き、宇宙へ向かうということが尊い仕事であることに気付かされたシロツグは、人類初の、有人宇宙飛行のパイロットになることを志願する。
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地球によく似た架空の惑星が舞台ですので、地球の史実とは異なります。
しかし、まったくの架空でありながらも、違和感はありません。ややもすると、昔の地球にこんな時代や場所があったかな、と思わせるような、絶妙な世界観が、とても緻密な点に至るまで表現されています。
物語の最後にロケットの打ち上げシーンがあるのですが、NASA から提供を受けた映像をアニメ化したそうで、これまでの常識を覆すほど、鮮明、且つ、美しい映像です。
加えて、BGMは坂本龍一 が担当しています。彼の、精密な音源と、緻密な映像が見事に融和して、そのカットだけでも、観て損はしないと言い切れます。
もちろん、時代設定、映像、音楽だけではありません。
未知の領域を目指す宇宙軍を中心に、ロケットを奪おうと戦争を仕掛ける隣国、漁夫の利を狙う周辺各国の思惑が絡み合う微妙な国際情勢を背景に、人とは、神とは、戦争とは、英雄とは、そして自分とは、と果てしなく悩むシロツグの心境が、見事に表現されています。
つまり、見所充分、といったところでしょう。
ただ、中盤に、宗教を通じて世界観を説明するシーンが、なんとなく冗長な感がありました。
まぁこれは、せっかちな私だからそう感じたのかもしれません。
なお、これは後から判ったのですが、このスタッフは、後に、社会現象ともなった新世紀エヴァンゲリオン を生み出すことになります。
エヴァ は嫌いではありませんが、どちらかといえば、オネアミス のほうが好きです。
あ、ちなみに、シロツグの声は、森本レオです。
あののんびりとした口調が、なぜか、ベストマッチです(笑)
今日はここまで。
王立宇宙軍 (ブルーレイディスク版)