茶化さないで
ちゃんと真面目な顔で
暖かい目で冷たい手で
素足に土が草が
好きなのは降りはじめだけ
あんまり泣かれても
面倒なだけだし
もう手は足りてるよ
見えないから怖い訳じゃない
知らないからでもない
無知な手はダイキライ
不躾で容赦なくしかも
笑顔で人をナーバスにする


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夕暮れ前の夕立に
夢見ることも
できない
追いかけてやっと
あと少しだったのに
たまには大人に
そんな振りをして
僅かでも近づく
うっかり忘れてしまっても
すぐに思い出すよ
もう怖いことも
少なくなったから


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冷たい部屋で
寝ぼけた顔で
僕を待つひと
散らかした部屋で
子どもみたいな顔で
僕の傷口を噛むひと
君の方がどうして
そんな痛そうなんだ
こんな傷からじゃ
解り合えるものなんて
なんにもないのに
愛しあうには
程遠い
それでも健やかに眠る顔
自分の傷を隠す器用さに
隠しきれない不器用さ
その様が僕には息苦しい
だから言うんだ


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