風が髪を
かき乱して
思い出したように
背を押すんだ
歩け。と

とまって
見上げた空が
思っていたより
マーブルで
足がうまく
動かなくなる

風が
しゃがむのを
許してくれない
空を掻き回して
そうして
かさぶたを
力いっぱい
はがしてく
ふきだす血は
雲と混じって
桃色になる
もう平気と
思っていた
傷みは
ちっとも
平気なんか
じゃなくて
僕は

笑うんだ
マーブルのすき間から
空色がのぞく
けして混ざらない
蒼空
僕もあんなふうに
いきたい
掻き乱されず
意志のある足
きちんと泣ける

あんなふうに。



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