石に刻まれた
年月を
指で撫ぞる

ここにあるのは
止まった時間


という
区切りの時に
改めて振り向く

なんのために
振り返るのか

胸に溜めた
憂いの塊を
少しずつ
消化するため?

淡くなる
哀しみを
濃くしていくため?

塊は小さくなっても
重さを変えないし
群青色だった
記憶は
空色に
なるのをやめない

今日がこうして
始まるけれど
昨日と同じように
終わるだけ

感慨深く感傷に
浸る隙も
それだけの間
止まる時間も

ないみたいだ


だけど
今日という日を
私は一生
どんな今日とも
比べないだろう



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