何故、仲人さんになろうと思ったのか。

何故、
仲人さんになろうと思ったのか。
よく聞かれます。
　　　
　　　　　
前職は２０年間、建築業。
男性ばかりなので、
誰か紹介してほしいと、
よくお願いされ、
飲み会を企画してました。
（私は飲めないんですが）
　　　　
　　　　
なんとなく、
こんな仕事もあるのかも、

世話好きだから、
適職かもと思い、ネット検索。
仲人さんになりました。
　　　　　

初めは、大手結婚相談所に勤務。
成績よく、表彰頂き、その後独立して、　　　　
１５年目となります。
　　　　　
　　　　
本当の理由を話すと、
長くなりますが・・・。
　　　　　
　　　　
本当の理由は、

娘が８歳の時のこと。
　　　　　
　　　　　
２月の寒い冬の夜、２２時頃。
　　　　
クラスの●ちゃんが家出したと、
学校から連絡が来ました。
　　　　　
　　
お母さんたち、みんなで捜索。
夜の２２時頃のこと。
警察と一緒に、夜中まで捜索。
そんなことが数回ありました。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
●ちゃんはまだ８歳。
　　　　　
はじめは、近所で見つかった。
そのうち、遠くまで家出するように。
　　　　　
　　　　　　　　　
例えたら東京駅から、
新橋あたりまでの家出が、
蒲田あたりまで伸び、
横浜くらいの距離まで。
　　　　　　　　　
　　　　
●ちゃんに、
「うちで遊んでいいから、
泊まってもいいから、
家出しちゃだめ。
みんな心配して、
探しちゃうからね」と、

よく話してました。
　　　　　　　　
　　　　　　　　　
そんなことが数回ありました。
　　　　　
　　　　
あるとき娘が、
「ママ、●ちゃんの手、みた？」
　　　　　
「ん？みてない」
　　　　
「指が全部、切れて血がでてるの。
お母さんが水で、
家族全員のお皿を洗いなさいって、
言うんだって」
　　　　　　
「え？」
　　　　　
「新しいお父さんが来て、
赤ちゃんが生まれたから、
赤ちゃんのおむつも、
●ちゃん替えてるんだって」
　　　
「え？！」　
　　　　
「新しいお父さん、
やってないと怒るんだって」
　　　　
「え・・・」
　　　　　　
　　　　
何故、家出を繰り返すのか。　　　　　
子どもにも理由はある。
　　　　　　　　
　　　　
８歳の●ちゃんが、

夜２１時頃までうちで遊んでいても、
迎えにも来ない親でした。
　　　　　　　　　
　　　　　　　
その他、
男の子３兄弟、うちに丸投げという親も。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　
思い出すと週末は毎週、平日も。
いろいろな子どもが、
いろいろな事情で、
うちに泊まりに来ていました。
　　　　　　　　
　　　　　　
私もフルで働きながらの子育てですが。
　　　　　
　　　　
親が夜遊びしたいために、
うちの娘と遊ぶ約束をさせる。
そんな親もいました。
　　　　　　　　
　　　　　　
電話の向こうで、
親が早く泊まる約束をしろ！と、
言わせてる。
親が遊ぶ時間がほしいから。
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
また別の子で、　　　　　　　　　　　　　
▲ちゃんは、いじめにあってました。
　　　　　
　　　　
小学校でずっと虐められて、
中学校になったら、
いじめっ子のリーダーと、
同じクラスになった。
（先生、考慮してほしい）
　　　　　
　　　　　
もう３日目から、学校に来ない。
　　　　　
　　　
夜、たまに▲ちゃんから、電話があり、
ずっと家にいて、外に出てないと。
「夜なら誰も見てないから遊びにおいで」と。
親は共働きで、無関心。
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
▲ちゃんが中学に登校したのは、
３日間だけ。
卒業後、病院（精神）に入院させられてた。
どこもおかしくない▲ちゃん。
　　　　　
　　　　
ピアノが上手い◆ちゃん。
８歳なのに、高校生並みに上手。
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
その◆ちゃんが、学校を休んでた日。
スーパーでお母さんに会った時、
風邪ですかと聞いたら、
　　　　　　　　
　　　　　　　
「うちの子、自家中毒なの。
名前呼ばれただけで、吐いちゃうのよね」と、
お母さんはさらっと話す。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
いつものよくある、
日常的なことという感じ。
　　　　
　　　　　
「は？なんですか、それ」
　　　
「自分で毒を作っちゃうのよ」
　　　
「え・・・」
　　　　　
　　　　　
子どももストレスあるよね。
逃げられないし。
　　　　
　　　　　
これは特別じゃない。　　　　
結構、身近にあること。
　　　　　　　

見ないようにしているだけで、
結構、身近にあること。
　　　　　
　　　　　
昔、住んでいたアパートで、
言うことを聞かないからと、
子どもを壁に放り投げる音が。
　　　　　
　　　　
人が壁にあたる、鈍い音。
何度も何度も。
　
　　　　　
完璧な人はいない。
もちろん、　　　　　
親だって完璧じゃない。
　　　　　　　　
　　　　　　　
親は余裕がなく無我夢中で、
子育てしてると思う、そう思いたい。
　　　　　　　　
　　　　　　　　　
親も心がギリギリで、
大変なのだと思う、そう思いたい。
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　
テレビの、
悲しいニュースを見るたびに。
　　　　
　　　　　
本当はもっと、
こんなニュースにもならないくらいの、
たくさんの小さな事件が、
何百万倍もあると思います。

これは、ほんの少し。

まだまだたくさんありました。

　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
親が無くても子は育つ。
これ、どこか、
違う解釈をしてませんか。
　　　　　　
　　　　　　
完璧な人はいない。　　　　　
もちろん、
親だって完璧じゃない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

よい出会い
よい結婚
よい家庭
　　　　　
　　　　　
この連鎖なら、
世の中の悲しい事件は、
減るんじゃないかと、
真剣に思います。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
言葉にはしませんが、
本当はそんな強い気持ちで、

黒子（くろこ）に徹し、
ご成婚者を、
送りだしている仲人です。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
娘が生きてく世の中が、
少しでもよくなるように。
　　　　　
　　　　　
小さな小さな、

微力ですが、
私の本気の願い。
　　　　　　　　
　　　　　　　
関わった人だけでも、
半世紀、

幸せに暮らせるように。
　　　　　　　
　　　　　　　
ご成婚して卒業しても、
生きてる限り、
相談に乗ります。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
誰かが幸せにしてくれる。
そんな誰かは、いません。
　　　　　
　　　　　　
自分で自分のことは、
幸せにしてあげるんですよ。
　　　　　
　　　　　
条件ではなく、
お人柄、よく見て下さいね。