ひとりでバンドやろうぜ外伝

 5カポでGO!

FとB一旦やめようぜ前編


はいどーもてんてーです。今緊急でカメラ回してます。いや一回言ってみたかっただけです。


ところでギターやってると必ずぶち当たるんですよね、FとBが鳴らない問題。Uフレットで「簡単弾き」を選んでるのにまだFとBが出て来やがります。特にF。どこが簡単弾きなんだと。まるで「F鳴らずんばギター弾きにあらず」と言われてるかのようです。実際これが原因で凹んでギター辞める人、死ぬほどいると思われます。


もちろん練習して鳴るようになるのが理想ですが、鳴らないからって辞めるのは早計だとも思うのです。


いやー辞めるくらいならFとBを徹底的に避ければよくない?というわけでその方法を伝授しましょう。


幾千幾万とある曲の中でとりわけ多いのがキーがCの曲です。なぜかと言えばぶっちゃけ作りやすいからです。歌の方も声を出しやすい人は多いでしょうね。特に女性。てんてーはAはまーまー歌えますがCはムリです。


んでキーがCの場合出てくるコードってだいたい決まってます。


C

Dm

Em

F

G

Am

Bm


以上の7つです。このグループを「ダイアトニックコード」と呼んでいます。


このグループのうち、Cの次によく出てくるのが5番目のGと、残念ながら4番目のFなのです。はい死んだ。でも7番目のBmはあんまり出て来ません。はい生き返った。


つまりキーがCだとFは避けられないのですよ。これが初心者殺しの嘆きの壁になっているわけです。


ならどうするか。「キーがCのままFとBを弾かない」そんなことは可能でしょうか。


はい可能です。今カポ持ってます?それを5フレットに取り付けてGのコードを弾いてください。


じゃらーん。実はそれCが鳴ってるんですよ。6弦の8フレットはCですから、それを根音(ルート音)としてGのフォームを押さえると、コードとしてはCになるのです。


訳分からんですよね。てんてーも最初そうでした。Cって言えばあのフォームしか思い浮かばないですもんね。なら5カポでCフォームを弾くと何になる?…ニヤリ。実はそれこそがFなんですよ。これにて完全にFフォームを葬り去れました(実はまだ生きてますが後述)。てことはAmやEmなど他のコードもずれて対応してるってことですね。整理してみましょう。


5カポで

Gフォームを弾く→実際はCが鳴る

Amフォームを弾く→ 実際はDmが鳴る

Bmフォームを弾く→ 実際はEmが鳴る

Cフォームを弾く→ 実際はFが鳴る

Dフォームを弾く→ 実際はGが鳴る

Emフォームを弾く→ 実際はAmが鳴る

F#mフォームを弾く→ 実際はBmが鳴る


これでFは死に(というかF#mとして閑職に追いやられ)あなたは生き残りました。しかし問題がいくつか残っています。まず3番目のBm(実はEm)、これは結構な頻度で出てきます。えー結局バレーコードかよと思ったあなた、まだ早いです。↓これを弾いてください。





このフォームは厳密にはBm7なのですが、まーこれでも代用が効きます。バレーコードのBmが鳴らずに死ぬよりはマシでしょう。


それと7番目にF#mがあります。出てくる頻度としてはごく少ないのですが、出てきたら潔くバレーコードを練習してください。逆襲のFです。まーたまには練習しないといつまでも弾けませんよ。


では実例を見てみましょう。キーCの初心者ギター曲と言えばスピッツの「チェリー」ですね。



なるほどなるほど、産まれたての太陽でFですか。これじゃあここで曲が止まって太陽が産まれませんね。そして太陽が産まれなくてあなたも死んだと。いやー因果なものです。


そこで5カポ。



はい超楽勝になりました。Bmは先ほどのBm7で代用してください。


なお、応用すればほとんどのキーをGフォームからスタートさせることが可能ですので、どのキーを何カポにすればGからできるか各自調べてみてください。


いやカポなんかなくても全部Gのキーに移調すれば解決はしますけどね。でもそれだと声が高すぎて(あるいは低すぎて)出ないとかの問題が出てきます。カポはあった方がいいでしょう。


まーこれでしばらくあなたのギター人生は延命できますが、後々FとBを弾く運命からは逃れられませんので、バレーコードの練習は欠かさずしてくださいね。


ー終ー


以下Twitterでの編集後記(愚痴)を追記


これを書いてて分かったが、超大手コード譜サイトのUフレットが、簡単弾きをCフォームスタートにしてるからみんなFで死んでるのではないか

「Fは簡単に含まれる」と思い込んだらそりゃ挫折も早いよなー


あとカポでフォーム変更するなら

5カポ

C(Gフォーム)F(Cフォーム)とか併記が必要とも思うねー