ひとりでバンドやろうぜ外伝
いきなりアドリブやろうぜ
vol.04
トーン3.ハイポジ弾こうぜ
二光ニキの謎に迫る第3回(嘘)。とりあえず気になるのはこのギター。
フェンダー・ムスタングのコピーモデルのようです。15年くらい前には「けいおん!」のあずにゃんの愛器で有名になりましたが、まー二光ニキリスペクトの可能性は低そうですね。てゆーかフェンダーのコピーならそこはストラトじゃないのか?調べたら訳がちゃんとありました。本文に出てくる曲名を読むと、どうやら二光ニキは1978年前後(46年前!)の雑誌広告のようです。この時期、国内初のギターヒーローと呼ばれたChar先生がムスタングを愛用していたので、恐らくそれをイメージしたのでしょう。ならニキの顔までChar先生っぽくして欲しかったところですけどねー。
さて今回は高い音、即ち12フレット以上のポジションを見てみましょう。
↑この図の右側の
↑ここです。
この図の上と下はスタート位置(AとC)が違うだけで、押さえる場所が一緒なのは前回やった通りですね。あれ待てよ?と思った方鋭い。ここで前回のポジションを見てみましょう。
そうなんです。全く同じです。ギターは「12フレット上にずれると1オクターブ上」という性質なので、実はもう覚えたも同然です。でも弾くと分かりますが実際にはフレット間隔が狭いので、慣れるまで違和感はありますけどね。
てことは12フレット以上は繰り返しだから、他のポジションが出てきてももう覚えたも同然!て思うでしょ?ところがですよ、「12フレットをまたぐポジション」と「開放弦または高音側終端のフレットが絡むポジション」はそうとも言えないのが難儀なところ。具体的には追い追い話します。
上記ポジションは各自練習をお任せするとして、今回の本題は「第二のポジション」。
↑ここです。左の低音側は早速開放弦が絡んで来ますね。これを覚えるのはめっちゃ面倒なので後回しでokです。ぶっちゃけてんてーもめっちゃ苦手です。それよか注目は右の高音側、12-17フレットのこの範囲は第一ポジションと同じくらい多用します。
更に24フレットにもちょろっとありますが、ここは事実上ほぼ弾かないので今は無視してokです。強いて言えば24フレットの1-2弦はたまに使うかなくらい。そもそもギターに24フレットがあればですけどね。ちなみにてんてーはメタラー出身なので、24フレットないとコピーできない曲が多かったんですよ。うっかり21フレットのストラトを買って詰んだこともありました。
んで今回のコード進行はこちら。
まずはコードを弾いてみてくださいよ(Am/GとかはAmのままでok)。まーなんてドラマチック。この曲「ホワイルマイギタージェントリーウィープス」(の一部)はドンピシャAmキーなので今回移調なしです。
オリジナルはビートルズをバックにエリック・クラプトンが弾く超ゴージャスコラボ。まさに「神々の宴」です。この曲にこのC/Am第二ポジションがめっちゃハマるんですよ。テキトーに弾くだけでもう二光ニキ通り越してクラプトン先生になれます(いやこれは言い過ぎ)。
もちろん第二ポジション↓に飽きたらチョーキング、ペンタ(BとFを弾かない)、なんなら第一ポジション(5フレットAスタートと17フレットAスタート)もガンガン弾いてokです。
↓ではカラオケキュー。
クラプトン先生を目指すならペンタをギンギンに弾き倒してください。テキトーに弾くだけでかなり雰囲気が近くなります。いやあくまで近くなるだけですけどね。ともあれこれであなたはかなりの音域を手に入れました。
さて、てんてーも弾いてみましょう。
第二ポジションひとつでがんばりました。もちろんクラプトン先生をリスペクトしたストラトで。Amペンタをゆっくり弾いてるだけなのにあれだけの情感が出せるのは、クラプトン先生の魔力としか言いようがありません。二光ニキにはなれたとしても、クラプトン先生には誰もなれないでしょうねー。
ー続ー