パンズラビリンス | cloe official blog/クロエオフィシャルブログ Powered by Ameba 【 J-popアーティスト 】

パンズラビリンス

ギレルモ・デル・トロ監督
『パンズ・ラビリンス』
パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]/イバナ・バケロ セルジ・ロペス マリベル・ベルドゥ ダグ・ジョーンズ


スペイン内戦下を舞台に描いたファンタジー。
あー色んな意味で衝撃的な映画でした。

最初5分か10分くらいの場面で
もう見るのやめようかと思ったぐらい
ショッキングなシーンが。。。

子供は絶対観ちゃダメ!!


ファンタジーで女の子が主人公だから
お決まりのお洒落でハッピーで不思議な世界観かなと思ったら

かなりシュールでリアルに残酷な描写です。
でもそれが逆にこの映画すごいなってとこだと思うけれど。

物語は
スペイン内戦でお父さんを亡くした少女が母親と、そして
その母親の再婚相手と共に森に移り住む所から始まるのだけれど
(その母親の再婚相手がもーめっちゃめちゃに半端なく冷酷な大佐なのさ)

ある日少女は妖精に導かれ迷宮の番人パンに出会い、
あることを告げられおとぎの不思議な世界に入って行くんだけれど


パンもそうだけど出てくる生き物もすごくリアルで
じわじわくる恐怖。

ネタバレになりますが
途中、出てくる手のひらの目の怪物には
ゾゾゾーって背筋凍ったよ。

椅子に座っていて動かないんだけど
目の玉がお皿の上に2つ置いてあって
顔を見ると目の玉が入っていなくて
「え、この怪物が動いたらどうなるんだろ。。。」
みたいなこっちに想像させる恐怖。


上手く作ってるなーって思いました。



何かね、やけに化け物や生き物の動きや存在がリアルに感じてコワイと感じたのは
CGは少し使っているみたいなんだけどアナログ感を重視
しているらしいのでそこがまた一層リアルに感じさせる効果だったのかなって思います。

おとぎ話って
「ホントは怖いグリム童話」が流行ったみたいに
綺麗な部分だけじゃきっとないんだよね。

一般的なおとぎ話って子供に聞かせるものだし綺麗な所だけ
ピックアップされているのかもしれないけれど

おとぎ話の世界って結構ホントはリアルで残酷な部分もあったりして。。。


そういう所をしっかり描いていて
効果もしっかり狙っている
この映画ってすごいなって思いました。

この作品、
第79回アカデミー賞では
アカデミー撮影賞、アカデミー美術賞、アカデミーメイクアップ賞
と受賞しているみたいです。
これはかなり納得のなっちゃんです。
映像や背景、おしゃれでかっこよかったー。


ちなみに主役の少女イバナ・バケロちゃん
最近ではケビンコスナー主演の「ネスト」に出演しています。
これもたしか、観たけれどサスペンスホラーみたいなかんじだったよ。