言葉を紡ぐ事の難しさを知ってしまった。
"気持ちを言葉にするのは怖いよ"
それでも…

今年も相も変わらず色んな意味で強力な女子には頭が上がらない。
ユキ、ヒヨリ1年生の頃から変わらぬ負けん気の強さ。
ヒヨリは一緒に走る大人が手加減するのをすっごい嫌がったっけ。
そのくせ負ければ負けたで本気で悔しがる。
高学年になると泣きながらでもスピードを緩めないそんな性格がアスリートとしてすっごくいい方向に作用してると感じてるよ。
周りにも目が届く実は一番のお姉さん、いや姉御というべきか…。
人一番努力しているユキがリーダーだからみんながその背中をまっすぐ信じて追いかけてこられた。
前回3秒届かなかった全国区間賞…忘れ物取り返しに行こうぜ。
信じてるよ。
コーチ1年生の自分と出会ってくれた1年生のチセノは信じられないくらいきれいな成長曲線をここまで描いてくれた。
そんな君に負けたくないなってそれが今もこれからも俺の原動力。
ノナが合宿に来てくれて嬉しかった。
みんなと一緒に走る事で少しずつ広がっていく世界を君に見せてあげたい。

アヤネ、カイ、ハルト、アサト、メダリストの君たちがきっと今回も背中を押してくれる。
"にーまるいちろく世代"種目は違っていても俺たちは仲間!!

さぁ男子なんとかしてやろうぜ。
実はBASIC初代メンバーでもあるコウセイ。
わずか半年で800mで15秒も短縮したコウセイの急成長があったから今年も奇跡を信じずにはいられない。
少し苦しい時期が続いてるキョウスケ。
一足早く長距離に挑戦してこの世代を引っ張り続けてきたのは間違いなくキョウスケなんだよ。
マラソンは苦しくなってからが本当の勝負だ。
サッカーと両立をしてるハルノスケ、ソウは流行りの"二刀流"選手。
100n歴代記録にもランクインしたハルノスケ。
その圧倒的存在感がチームに良いムードを運んできてくれた。
本数を重ねれば重ねるほど強くなってくソウの怖いもの知らずな感じが本番で良い方向に転がる気がしてならないよ。
スピードタイプのリクト、ユウ…リンタロウの後継者はどちらになるか。
リクトは秋合宿で心の成長が見えて春合宿の頃とはまったく違う選手に。
1年生の頃からまったく手のかからなかったユウも走り出したら手の付けられない選手になってほしい。
1km5分37秒から始まったショウタの冒険は2km7分台で走れる粘り強さを手に入れる所までたどり着いた。
5ヵ月ぶりの自己ベストで意地を見せろ。
そしてリンタロウ。
エースに駆けあがって間もないのに先頭を走る事をためらわないハートの強さがすでにあった。
こればかりは教えられてできる事じゃない。
ユウサクをリュウノスケをカイをコウキをタイセイをヨウタを超えてきた唯一無二の選手。
それは本当に本当にすごい事だから何にも心配しないで後ろを走る仲間に勇気を与えてほしい。
この駅伝が終わったらまた一緒にがんがん競り合いたいよ。


勇気が問われるレースだ。
スタートラインに立つ勇気。
飛び出す勇気。
そして結果を受け入れる勇気。
その勇気を手に入れるためこれまで幾千の日々を超えてきた。

苦しくなっても下を向くな。
顔をあげれば仲間の背中が見えるから。

最後に君達と一緒に走り続けてきた俺から一言。

君達の笑顔を見るために生きている俺のわがまま叶えてほしい。