「ただいまのトップは清新JAC~」
場内に何度も響くアナウンスが次に控える仲間を勇気づける。
3・4年生の頑張りが5・6年生を盛り上げ、5・6年生の活躍を反射して3・4年生もまた輝きを見せ始める。
バトンやタスキがなくたって陸上はやっぱりチームスポーツなんだね。
自分がコーチを始めた初年度のこの大会は高学年入賞0という厳しい船出。
他チームの圧倒的な強さに正直お手上げだった。
それから長距離は黄金世代が大暴れし、女子もリレーでメダルを獲ったりと活躍する選手が出始めてきた。
しかし男子短距離には以前大きな壁が立ち塞がる。
それを打破したのは初年度からいるこの二人だった。
男子走幅跳
KiカイはTOP8に3位で残ると4回目で2位、そして5回目でついにトップに躍り出る。
その直後に逆転されはしたものの全国に限りなく近づいた瞬間だった。
価値ある銀メダル獲得。
短Bを引っ張ってきたからこそ最初の決勝種目この場面でもチームを鼓舞する事ができたんだよ。
男子80mH
怪我もあって今季初戦がいきなりの決戦になったWaハルト。
緊張もあった中で予選を全体4位で通過。
悠希コーチと作った手作りハードルで才能を見出され、選手は一人だけど練習をずっと続けてきました。
決勝ではさらにタイムを更新して3位入賞。
輝く銅メダル獲得。
1年間で2秒以上もタイムを縮める驚きの進歩で全国までは0.14秒…手も届きかけた。
0.1秒,1cm…届きそうで届かない漫画の様な展開が続く。
でも実はハイレベル選手ってそんな勝負が何度も続いてる。
男女800m
0.91秒,0.46秒,0.94秒…Iチセノ3度目の直接対決も0秒差決着。
それでも前を走り続けてくれた事が嬉しかったよ。
Kiリンタロウ相手が強い事はわかっていたけどそれでも恐れず挑んだ。
チーム最高記録更新、史上最強の銅メダリスト。
Iコウセイは8秒短縮と大幅自己ベスト、Oヒヨリは初チャレンジから連続自己ベスト更新中、Koキョウスケも早くも今季3回目のベスト更新と三人ともまだまだ急成長の途中。
君たちが頼りだからね。
そして長かった大会も終盤に差し掛かり…怒濤の1時間がやってくる。
15:25
女子800mIユキ優勝
300日振りの自己ベストをここで出す勝負強さ。
1組目で走り終わった後の時の流れが遅く感じた…。
昨年のIコトネに続いてこの種目2連覇!

15:45
男子走高跳Taトワ優勝
圧倒的大差で男子初の全国大会へ。
全国でも勝負できちゃいそう!!
16:30
女子リレー4年連続入賞


決勝で5年生が二人走ったのは清Jだけ。
SiアスカとNaアヤネに連れて来てもらったこの舞台の経験が未来のバトンへとつながる。
16:35
男子リレー銅メダル
大激戦のリレーは予選落ちもありえた中で奇跡のメダル獲得。
Naアサト,カイ,ハルト,リンタロウ公認13秒台はいなくても2年間磨き続けたバトンパスワークの力で伝説へ…。

16:48
女子走幅跳Naアヤネ優勝
5回目でトップに立つと最後はセカンド記録で決着と大激戦。
勝因になった6回目強い追い風が吹いたのはチームを強さと優しさで引っ張って来たアヤネへのご褒美だったのかな。
みんなが陸上競技に出会った瞬間に立ち会い、最初の一歩を任されてきました。
練習より自分の大会を優先しちゃったり、早口で何言ってるかよくわからないと言われたり、自分の未熟さが原因で選手に怪我をさせてしまった事もありました。
そんな俺の下からでも選手たちは立派に巣立っていきました。
競技場で立ち尽くすしかなかったあの時から早数年。
今は逆にこの子たちが他のチームから憧れの眼差しで見られてる、最初に出会えたのがそんな君たちで本当に幸せだよ。