猫パンチ | 点滅信号に感情移入

点滅信号に感情移入

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ゆうべ、寝ようと思って、ベッドでまどろんでいると、

「ニャア」

小さい声で、でもはっきり聞こえました。

その直後、


「ニャア~!!」


確実に室内におるやんけ!

なんでぢゃ!!

即座に部屋を見渡すと、どうやら、玄関ドアの僅かな隙間から侵入した様子。

猫はキライじゃないし、恐くもないんです。しかし、いるはずもない動物が知らない間にすぐ近くにいるのが、こんなにビックリするとは思いませんでした。

ビックリし過ぎて、カラカラになったノドを絞りあげて、


「恐くないでちゅよ~、出てきたら逃がしてあげまちゅからねえ~」と言いながら寄っていきました。

鳴き声が聞こえる辺りのカーテンをちらっとめくると、網戸によじ登って微動だにしないマイケルが、ぶるぶる震えながら僕の顔をガン見しています。

ザっ!と窓を開けると、一目散にベランダに飛び出て室外機の裏に潜り込みました。


夜で真っ暗だったので、あきらめて寝ました。


翌朝


いつもより、1時間早く起きて、クイックルワイパーの柄の部分で室外機の後ろを突付こうと思い、覗き込んでみると、またもやぶるぶる震えながら僕の顔をガン見。

しかも、室外機のホースと壁の間の僅かな隙間に頭を突っ込んでしまったらしく、抜けないまま一晩過ごしたようです。


明るいところで見ると可愛らしいミケ猫で、突付くのがかわいそうにもなりましたが、玄関までの道を確保、



「人間様をなめんなー!!この四つ足がーー!!!」絶叫。


クイックルワイパーの柄をガシガシやって、出てきたところを誘導し、玄関からお引取り願いました。


ただし、


必死に猫パンチをする仕草に、何度も何度も胸キュンしました。


おしまい。