寸止め侍血風録~三十路手前小噺~ | 点滅信号に感情移入

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「かように無為な日々を過ごしている拙者どもは、もはや畳の上で逝ぬることさえおぼつきませんな、T衛門殿。」


「左様でございまするな、竜之進殿。時同じくしてオナゴに斬り捨てられ、平日から安酒をかように呷り、仕事と株式とホラ吹き起業話に逃げ込むような素浪人の拙者どもには、虫ケラほどの価値もござらんな。さすれば如何様にも生きていけるものと覚悟のうえ、コンパなるものに押しかけ、斬って斬って袈裟斬りまくるのも、また人生でござるな。」


「まこと心強い御仁よ、T衛門殿。腰の差し物がぬらぬら光ってござる」


「竜之進殿には及ばぬでござる。」


「ささ、T衛門殿、まずは一献。」


「かたじけのうござる。」



「ははは」


「ははは」





竜 「で、コンパいつ?」


T 「え、水曜。北堀江で8時スタート。」


竜 「へ~、水曜から堀江ってまた洒落てみたやん。」


T 「モテそうなことなら何でもすんで。」


竜 「水曜に北堀江でコンパやったぐらいじゃモテへんやろ。」


T 「いやいやいやいやいや、モテるって」


竜 「まず、そのブサイクな前歯を矯正してからやろ」


T 「おもて、出ろ」


竜 「なんでやねん」