連休前 | 点滅信号に感情移入

点滅信号に感情移入

甘ずっぱい独身生活 音楽 猥雑 その他愛しいもの なんしか日々。

2週間近く更新をサボっているあいだ、いろいろなことがありましたが、

いちばん印象的だった出来事は、先日の自習室の帰り、

2回からまれました。



一回目は、電車の中で、ドアごしに立っていたのですが、


傘の柄をズボンのポケットに掛けて、カバンに入れていた携帯を取ろうとしたら、


その傘が倒れて、同じくドアごしで酔っ払ってうつむいてへたり込んでいた学生さんと思しき方に当たった


様子でした。(反対を向いていたので、当たったかどうかも定かではありません)



「痛いやないかワレ」



・・・ご立腹です。


iPodでM田先生の講義の録音を聴いていたのですが、大きく明瞭な「ワレ」ははっきり聞き取れました。


「さすが河内っ子、とっさに「ワレ」って言えるのってすごいな~、奈良県の田舎者の僕には無理だわ」


と、変なことに感心しながら、謝ろうと思って振り向きました。



「謝らんかい」


ゴツイ、ヤバイ方かと思いきや、ポップなオレンジ色のフレームのめがねをかけた、


白いポロシャーツがまぶしい、ガタイだけは立派な男の子に催告を受けました。



「すいません」



と、言ったつもりだったのですが、イヤホンが耳に刺さったままだったので自分の声のボリュームがわからず、


おまけに、


職場でもらった、やたらとでかい飴ちゃんなのに名前が「小梅」を舐めていました。



ここは冷静に、

「はっきり明瞭に、目をしっかり見て、大人の余裕を醸しだしつつ謝ったるやんけ、はは」




という、よこしまな気持ちばかりが先走りしすぎて、




舌の上にある巨大菓子「小梅」が発声にもたらす影響考慮に入れなかったばかりに、





「とぅんまてん」





「小梅」よだれ混じりになりながら謝罪しました。



やはり、いい大人がお口いっぱいに飴ちゃんをほうばるんじゃなかったと後悔、



目を逸らしたい気持ちでいっぱいでしたが、


3秒ほど、彼の目を見つめました。


「目を逸らしたら、催告にビビって「とぅんまてん」になってしまったと思われる」



それだけは避けたかったんです。



おかげさまで、彼は半笑いで次の駅で降りてくれました。





もう一人、今度は乗り換えた電車で座っていると遭遇しました。


「猛勝!阪神タイガース!」と行書体で書かれた謎のキャンパス生地の手提げ袋を持っていて、


もう片方の手には、チューハイレモンと怪しい紙袋。


ピンクのTシャツ、サンダル、作業ズボンのいでたちでした。


ふら~っと、電車に乗ってくるなり、倒れこむような勢いで目の前の座席に座り、


その勢いで座席のスプリングでポヨーンと跳ねて、チューハイレモンもポヨーンと跳ねていました。



ポヨーン収まりきらぬ頃、




「何みとんじゃ!!!」




甲高い声で、一喝されました。


ぽよーんで弛緩していた空気が、一瞬で凍りつきました。



カバンを探るふりをして、あわてて「法検3級」を取り出し、


その場で回転しました。


(おなじページを、蛍光レッドで線をひいた部分に注意しながら、

ただひたすら繰り返して読む「苦行」のことです)




「ひえー、行政法の回転が足らんやん」


「うわっちゃ、ザ・連帯保証」


一人ごとも言ってみました。



「おまえに言うとるんじゃ、メガネ!」




はい、メガネは僕です。


かなり関わってはいけないオーラを醸し出してる上に、名指しされたことに完全にびびったので、




「あ、このページまだ5回転やん」


「やん、憲法も手薄。もう、アホ」


「あ、蛍光レッドでーへん。買いにいこ」



蛍光ペンを買うために、その電車での帰宅はあきらめ、一本遅らせることにしました・・・。



すいません、阪神タイガースが嫌いになりました。





そのまま、駅を後にしました・・・。