三国志後の魏、そして晋の興隆までを描いた作品。

曹操の子、曹丕、曹植の兄弟の関係を中心に話は展開。兄弟は仲がよく、詩を作成しあう中であったものの、曹操の後継者争いの中で、本人たちと違う所で権力闘争が起こり、曹植は自ら身を引く。その一方で、曹植は、曹丕の嫁に甄夫人に恋をしており、その気持ちに曹丕も気づいており、甄夫人が権力争いに嫌気がさし、世俗を捨てる際にも、対外的には死んだことになっているが、隠遁生活を送っていることを曹丕は曹植に伝える。魏のルールである皇族間は距離を持たすという結果物理的には離れているが、曹丕、曹植の深い信頼関係に感銘。

二人の死後は、魏の中での権力争い、司馬氏の興隆の過程を説明。前述の皇族間の距離を持たすというルールの結果、魏を守りたいという皇族は多数いたものの、無力化され、司馬氏に権力を奪われてしまう。しかしその後、晋は軍権を持った8人の晋の皇族が互いに殺しあう・・(隠遁した魏の皇族は八王の乱に巻き込まれず天寿を全う)

なお、サイドストーリーとして、魏が倭と協力関係を作っていくところがあるが、邪馬台国時代から中国が日本を一定程度意識していたことがよく分かりました。

また、この時代の作品を読むと組織の中でのどのように振舞うべきかなかなか考えさせられますね。一応、メモします。

劉備の死に際に孔明が言った言葉
・臣は敢えて股肱の力をつくし、忠貞の節を効し、死ぬまで変わることはありません。

・曹丕に欠けていたのは、「曠大な度量」と「公平の誠」
リーダーに必須の要素なんでしょうね。

・文章は経国の大業にして、不朽の盛時なり。by曹丕
人間の命はいずれ尽きるものだが、文章は朽ちずに残る。確かに・・。

・賞は日をこえず、罰は面を還らさず。
賞罰は速やかにしなければならない。確かにね。

・其風俗不淫
倭国日本を指して、すがすがしさがある国と評されている。いいですね。

・自分に正直なことは賢いとは言えません。
おっしゃるとおり。機をみて敏に。